全人代代表がSoraを語る「デジタル技術でAIの手綱を引き締め」 ―中国

2024年3月3日(日)23時0分 Record China

南昌大学メタバース研究院の院長でもある閔衛東氏は今年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)で、デジタル技術の研究加速によるAIリスクの予防に関する提言を行うという。

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全国人民代表大会の代表を務め、中国農工民主党の中央委員で南昌大学メタバース研究院の院長でもある閔衛東氏はこのほど取材に答える中で、さきに米OpenAIが発表した、テキストから最大60秒の動画を生成するAI(人工知能)モデル「Sora」について、「Soraの登場によりAIが飛躍的に発展する新時代を迎える。私たちはAIがもたらす利便性を見ると同時に、その背後にある潜在的リスクにより注意を払わなければならない」と述べた。



閔氏は今年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)で、デジタル技術の研究加速によるAIリスクの予防に関する提言を行うという。 閔氏によると、「大規模AIモデルが生成したコンテンツは偽物によって本物をだますことがほぼ可能な時があり、そこに含まれた情報の信頼性が社会の安全に一連のリスクをもたらす可能性がある」という。閔氏は長年にわたり中国内外でコンピュータビジョン、仮想現実(VR)、ビッグデータの研究に従事し、世界的な科学技術クラスターで活動した経験がある。AIを深く研究してきた閔氏は、AIによるコンテンツ生成(AIGC)の急速な発展に懸念を表明する。



閔氏は、「現在、世界ではまだAIに関する安全で信頼できるメカニズムやシステムの枠組みが形成されておらず、関連の立法作業も同時に進めなければならない。大規模AIモデルの安全な発展は世界的な問題であり、各国が心を一つに力を合わせて関連の制度を推進していかなければならない」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)



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