「鬼滅の刃」の岩柱・悲鳴嶼行冥が最強の剣士である理由―中国メディア
2025年3月8日(土)16時0分 Record China
5日、中国のポータルサイト・捜狐に「鬼滅の刃」の岩柱・悲鳴嶼行冥が九柱最強の剣士である理由について紹介した記事が掲載された。写真は悲鳴嶼行冥。
2025年3月5日、中国のポータルサイト・捜狐に「鬼滅の刃」の岩柱・悲鳴嶼行冥(ひめじまぎょうめい)が九柱最強の剣士である理由について紹介した記事が掲載された。(本記事はネタバレを含みます)
記事はまず、「鬼殺隊の歴代剣士の中で、岩柱・悲鳴嶼行冥の存在は異質である。その能力は、上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)すら認めるほどであった。この盲目の僧侶は、常に涙を流しながらも、巨大な斧がついた鉄の鎖を手に持ち、無限城の決戦では常に無惨との戦いの最前線に立っていた。この『人型ガンダム』のような彼の構造を解析すれば、九柱最強の称号が決して虚名ではないことがわかる。彼の5つの能力は、その戦闘力が黒死牟に匹敵することを証明しているのだ」と述べた。
記事は1つ目の能力に「鋼鉄の肉体」を挙げ、「悲鳴嶼の筋肉密度は極めて高く『鬼滅の刃』の世界観において、まさに物理の枠を超えた存在といえる。この呪われたかのような肉体は、実際には幾度となく死線をくぐり抜けた鍛錬の結果である。若くして素手で鬼を引き裂き、滝の下で瞑想すると、水流の圧力によって岩のような傷跡が刻まれた。こうした自己を極限まで追い詰める修行が、彼の肉体を生ける兵器へと昇華させたのである」と言及した。
2つ目の能力には「岩の呼吸」を挙げ、「一見すると鈍重に思える岩の呼吸は、実は最も完成された防御体系である。この呼吸法の特異な点は、防御を攻撃エネルギーへと転化できる点。無限城での決戦では、彼が無惨の鞭刃を受け止めた際、その衝撃波が周囲の建物を粉砕した」とした。
3つ目の能力には「透き通る世界」を挙げ、「悲鳴嶼にとって、失明はむしろ進化であった。黒死牟との戦いの最中、彼は『透き通る世界』を会得するに至った。これは、過去に積み上げてきた鍛錬に耐え抜いた果てにたどり着く『至高の領域』である。この状態では、五感を研ぎ澄ますことで敵の肉体の内部構造を透視でき、結果として動作速度の向上、攻撃予測と回避能力の飛躍的向上が実現する。黒死牟との戦いでは、視力を失っていながらも、戦闘の映像を脳内に直接映し出し、月の呼吸の軌道を先読みした」と説明した。
4つ目の能力は「赫刀」だとし、「悲鳴嶼は、長時間の高強度戦闘による激しい衝撃力を蓄積し、赫刀を発現させた。無限城の決戦では、鉄球を振るい、鬼舞辻無惨(きぶつじむざん)と激戦を繰り広げた。武器の衝突によって生じる莫大(ばくだい)なエネルギーが日輪刀に伝導し瞬時に高温化、赫刀が覚醒したのである。赫刀とは、鬼殺隊剣士が日輪刀を赤熱化させる究極の戦闘形態で、斬撃威力を飛躍的に向上させる。通常の刀では切断できない鬼をも熔断することができ、上弦の鬼や無惨を討伐する鍵となる」と論じた。
5つ目の能力を「痣の殉道者」だとし、「誤解され続けた僧侶から、鬼殺隊の柱へ、悲鳴嶼の生存そのものが運命への反逆であった。歴史上、痣を発現させた剣士は例外なく25歳までに命を落としてきた。しかし彼は27歳にして痣を強制的に発現させ、精神力が生理的限界を超越していることを証明した。黒死牟は透き通る世界によって、悲鳴嶼がその夜を生き延びることはないと見抜いていた。最終決戦において、彼は全身の骨が砕けた状態のまま戦い続けた。その超越的な意志は、赫刀を常に最高温の状態に保つほどであった」とした。
そして、「この悪鬼を滅殺することを誓ったこの男は、最後には朝日の中で灰となった。しかし、そこでわれわれは『最強』の真髄を理解する。それは無敵の力ではなく、死を悟りながらもなお前に進む覚悟のことだ。岩柱の強さは、彼のたどったすべての悲劇によって鍛え上げられたものである。世間が呪いと見なす欠落のすべてを、最終的に鬼を斬る刃へと昇華させたのだ。彼の存在そのものが、鬼殺隊の精神の究極の体現である」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)