蘭州ラーメンがブーム、中国全国で店舗数3万5000軒に達し「脱貧困」にも大きく貢献—中国メディア

3月14日(水)17時30分 Record China

中国では、甘粛省蘭州市の「ご当地グルメ」である蘭州ラーメンが全国的なブームになっている。店舗数は全国で3万5000軒に達し、「脱貧困」にも貢献しているという。

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中国中央電視台(中国中央テレビ)は12日、甘粛省蘭州市の「ご当地グルメ」である蘭州ラーメンが全国的なブームになっていると報じた。店舗数は全国で3万5000カ所に達し、「脱貧困」にも貢献しているという。

甘粛省はイスラム教徒が多い中国北西部にある。その影響で、蘭州ラーメンもイスラム教徒が忌避する豚肉を使わず、スープのだしにも具材にも牛肉を用いる。そのため、蘭州牛肉拉麺(ランジョウ・ニウロウ・ラーミエン)とも呼ばれる。蘭州牛肉拉麺業協会の馬利民(マー・リーミン)会長によると、蘭州ラーメンの店舗数は全国で3万5000カ所に達し、国外でも110カ所に達した。

蘭州ラーメンが甘粛省以外の地に進出したのは最近の話ではない。北京市内でも1980年代ではあちらこちらに店舗を見ることができた。しかし記事によると、北京市内で蘭州ラーメン店の店舗を経営する女性は「北京で20年間、ラーメンを売っているが、ここ数年、商売はずっと上り調子だ」と説明したという。

この女性は、「故郷(の甘粛省)ならば大きな店舗の年収は300万元(約5100万円)以上、北京なら小さな店でも200万元(約3400万円)以上」と説明した。しかし店舗運営コストと販売価格の関係で、故郷での大きな店舗と北京での小さな店舗のもうけは、さほど変わらないという。

中国の「拉麺」とは麺(めん)の製法にもとづく用語だ。拉麺を打つには、生地の塊を手に持ち、自分の体の前方の空中で左右に引き伸ばす。素早く何回も折り返して伸ばすうちに、細い麺が仕上がっていく。

かなりの技量を必要とするが、中国北西部は小麦食の本場だ。10世帯あれば、そのうち6、7世帯には、拉麺打ちの名人がいる。その技能があれば、地元でも別の土地でも商売ができる。蘭州ラーメン店は2012年ごろから、中国南部への進出も目立つようになったという。

「拉麺」の技法が普及しているのは甘粛省だけでない。隣接する青海省もそうだ。青海省の化隆回族自治県は全国的に見ても典型的な貧困地域とされてきた。しかし、1988年に同県出身者が浙江省厦門(アモイ)で蘭州ラーメン店を開業。それがきっかけで、同県の労働力の60%に相当する11万人が全国270カ所の都市で、蘭州ラーメン店1万5000軒を開業するまでになった。

同県出身者の店舗の年間売上高は100億元(約1700億円)に近く、同県で「貧困を脱出」と判断された12万人のうち、7万人が「ラーメン経済」を通じてだったとされる。ビジネスを拡大させ、企業化に成功した人も多いという。

化隆県では、県政府もラーメン店の新規開業や経営規模拡大に対して有利な条件で融資するなどの奨励策を続けている。また、全国50カ所以上に県政府による「拉麺弁事処(ラーメン事務所)」を開設し、県出身者が経営するラーメン店を支援している。

ラーメン産業への資金投入は県政府にとって損にならず、「資金ゼロでも起業可能」の条件を提供することで貧困な農村人口の全国進出を促進し、結果として稼いだ金の相当部分が県に還流してくることになるという。(翻訳・編集/如月隼人)

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