中国の支援で拡張されたカンボジアの海軍基地、最初の寄港は日本の海自艦
2025年3月19日(水)17時32分 読売新聞
海上自衛隊の護衛艦
【ハノイ=竹内駿平】カンボジア国営通信などは18日、南部シアヌークビルで中国政府が支援するリアム海軍基地の拡張工事が4月初旬に完了し、海上自衛隊の艦船が最初に寄港する予定だと報じた。カンボジア軍高官が18日、表敬に訪れた日本政府側に伝えたという。
リアム海軍基地を巡っては、中国の軍事拠点化が以前から懸念されており、中国軍艦の断続的な停泊が確認されている。カンボジア政府は軍事拠点化を否定しており、海自艦を寄港させることで外交上のバランスを取る狙いがあるとみられる。
同通信によると、軍高官はリアム海軍基地について、海自艦の寄港後、他国の船舶も合同軍事演習などのために利用できるようになると述べたという。