NIOとCATL、長寿命バッテリーの共同開発を発表

2024年3月20日(水)17時0分 Record China

電気自動車の保有量が継続的に増加している中、EVのバッテリー寿命も業界の注目を集めている。

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電気自動車(EV)の保有量が継続的に増加している中、EVのバッテリー寿命も業界の注目を集めている。



中国の新エネ車の累計保有量は2016年から現在までに2000万台弱になった。バッテリーの品質保証期間を8年と計算すると、16年発売の新エネ車は今年、バッテリーの品質保証期限切れの問題に直面する。23年末の新エネ車保有量で試算すると、32年までに累計2000万台近くの新エネ車がバッテリーの品質保証期限切れに直面する。



バッテリーの品質保証期限が切れた後、バッテリーを交換する必要がある場合、相当な支出が必要となる。現在、バッテリー交換の最高金額(電力量96.1kWh)は23万元(約460万円)を超える。



そのため、新エネ車の一層の発展を実現するには、バッテリー寿命が短いという問題を解決することが非常に重要となる。



NIO(蔚来汽車)は14日、業界初の長寿命バッテリーソリューションを発表した。長寿命バッテリーの技術開発とバッテリー運用の革新(インテリジェントクラウド運用+バッテリー交換システム)を通じて、バッテリー使用期間15年、健全性85%が実現可能となる。



具体案は以下の通り。



■EV用電池最大手CATL(寧徳時代新能源科技)と協力し、より長寿命のバッテリーシステムを開発し、後続のEVに応用し、バッテリーの使用寿命をさらに高める。



技術面では、5年前と比較して、現在のNIOのバッテリーパックはより高い安全性を備え、熱伝播のない安全設計を採用しており、より優れた熱管理能力を提供する。また、24時間365日の温度制御システムはバッテリーの性能をさらに向上させ、バッテリーの寿命を延長できる。



■NIOが独自で構築した充電、バッテリー交換ネットワークはバッテリーに対して全ライフサイクルでバッテリーの健全運営を行い、バッテリー寿命に影響する温度、強度、頻度の三つの使用状況の全カバーを実現し、バッテリー交換システム内のバッテリー寿命を最適化し、バッテリーの総価値を高める。



バッテリー運用では、NIOは「バッテリーインテリジェントクラウド運用システム」を開発し、それにはクラウドBMS、クラウドリサイクル、クラウドヘルス、クラウド配置、クラウドサービスシステムを含む。



具体的には、NIOの既存のバッテリー交換ネットワークを多次元感知バッテリー監視ビッグモデルと融合し、バッテリー性能の一層の監視と保障を実現する。NIOはバッテリー交換の一環として、業界で初めて車両運用と結合したバッテリーパックメンテナンスアルゴリズムを開発した。これはバッテリー交換の際にバッテリーメンテナンスができることを意味する。



NIOの長寿命バッテリーが新エネ車業界の新たな突破となり、近い将来、一つのバッテリーで本当に「航続距離に心配なし」を実現できることを期待する。(編集/CL)

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