第1回中国「茶バスケットボール」が開幕、「茶業+スポーツ」の融合発展を促進

2024年3月24日(日)9時0分 Record China

第1回中国茶業トップ100県バスケットボールオープンゲーム(茶BA)が福建省福鼎市で開幕した。福鼎市は白茶と呼ばれる中国茶の一大産地。「茶業+スポーツ」で融合発展を目指す。写真は茶バスケットボール。

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第1回中国茶業トップ100県バスケットボールオープンゲーム(茶BA)が17日夜、福建省福鼎市スポーツセンター体育館で開幕した、と中国メディアが報じた。福鼎市は白茶と呼ばれる中国茶の一大産地。「茶業+スポーツ」の融合発展をさらに促し、全国茶業・スポーツ融合優秀大会をつくる。



白茶は主に福建省のほか湖南省で生産される。種類や生産量が少なく、日本で見かけることはあまりない。



白茶の大きな特徴は製茶の工程だ。緑茶、烏龍茶、紅茶などは揉捻(じゅうねん)と呼ばれる、茶葉をもむ工程があるが、白茶は揉捻の工程がない。茶葉を摘採した後は日光にさらしてしおれさせ、その後、乾燥させて製茶が完了する。そのため茶葉の形状も葉っぱを裁断したようになっている。



抽出したお茶は淡い琥珀(こはく)色。とろりとした上品な甘みが感じられ、後味はさっぱりとしている。緑野に吹く風のようなさわやかなグリーン香も売り物だ。



2022年11月、福鼎白茶の製造技術を含む「中国の伝統的な制茶技術と関連する社会慣習」がユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産代表リストに加えられた。



中国網によると、「茶BA」は第13回福鼎白茶開茶節の関連イベントの一つ。全国の茶生産県の25チームが優勝を目指す。



「茶BA」は国内初の茶産業を出場対象とする大型バスケットボール大会で、福鼎市が茶業と観光業の融合発展を促進し、特色都市大会IPを樹立する重要イベントでもある。大会は中国の茶文化の深い中身を取り入れ、各代表チームは「県名+茶品種名」でチームを組む。



福鼎市委員会書紀の林青氏は「本大会の開催を通じ、茶BAをスポーツによる茶産業発展促進の代表IPにし、白茶+スポーツや観光+スポーツなどの新モデル及び新業態の発展を急ぐ」と述べた。



福鼎市の23年の茶畑の面積は36万2000ムー(約2万4100ヘクタール)、収穫可能な面積は約30万5000ムーで、茶葉の総生産量は年間3万2000トンに上る。



茶産業の総合的な生産高は前年比8%増の150億1300万元(約3000億円)。茶産業が創出する雇用枠は10万人分以上だ。全国の福鼎白茶取扱店は1万店以上で、38万人の産業従事者の増収を効果的にけん引。福鼎白茶は23年に60億7000万元のブランド価値により、14年連続で「中国茶葉地域公共ブランド価値トップ10」に入選した。(編集/日向)

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