「給食を子どもと親が一緒に食べている家庭も」ニューヨーク在住ジャーナリストが明かす市民の窮状

3月27日(金)17時0分 AbemaTIMES

 新型コロナウイルスの感染が急速に広がっているアメリカでは感染者が8万2404人となり、中国とイタリアを上回って世界で最も多くなっている。26日のAbemaTV『AbemaPrime』では、ニューヨーク在住のジャーナリスト、津山恵子氏に話を聞いた。

 津山氏は現地の状況について「現在、アメリカの感染者数の半分がニューヨーク州に集中している。3月1日に感染者の第1号が見つかって、3月10日に50人。その後も倍々ゲームで、3万人を超えた。10日くらいから企業の在宅勤務が始まり、13、14日にレストランやバーの営業が禁止になった時点から急速に危機感が増した。その前後でコンサートホールや映画館も自主的に閉鎖しているので、街は映画撮影のために道路が封鎖されているのではないかと思うような状況で、はっきり言って“ゴーストタウン”だ。とにかく人と接触してはいけない。もし会っても180cmは離れるように言われているので、それを心がけている。ただ、クオモ州知事は25日に“感染爆発のピークが21日後に来ると見込んでいる”と発表していて、おそらくピークの下降線のところでもロックダウン状態になっていると思うので、最大で2カ月程度は自宅待機になるのではないか。やはり東京と同じく人口密度が高いので、感染者と市民が接してしまっていたと思うが、自宅待機にするタイミングが遅れたために爆発的感染が起きてしまった。ただ、その後の対策を非常に具体的に説明して進めているので、州や市に関する住民の評価は高い」と話す。

 また、生活面については「2週間くらい前に買いだめが起きたが、今はスーパーなどに物は豊富にある。ただ、マスク、アルコール消毒液といったものは、3月に入ってから店頭で見たことはない。私も少しずつ買いだめをして、冷蔵庫はいっぱいになっている。レストランやバーのビジネスを助けるためにテイクアウトとデリバリーは許されているが、自分やお店の人が感染している可能性があるので、食事は家で作って食べるようにしている。また、一日に一回は散歩に出ているが、人とすれ違う時はなるべく180cm離れてすれ違うように、お互いに立ち止まるなどしている状況だ。私が最後に道端で人と話したのは10日くらい前なので、あと4、5日結果を待たなければならないと感じている」と、リアルなニューヨークの状況を伝えた。

 一方、周囲では経済的な危機が顕在化しているという。「映画館、コンサートホール、バー、レストラン、小売店などでは閉鎖・レイオフが始まっているので、私の周りの人たちもほぼ失業中だ。1人で、あるいは家族で、アパートで過ごしている時にパニックになったり、精神的に不安定になったりということが起きている。25日に上下院で通過した法案で、2、3週間経つとスモールビジネスや個人の手当てをするというパッケージが組まれているが、それまでも待っていられない状況だ。あと数日で家賃の請求が来るし、子どもが給食でもらってきた朝食をお父さん、お母さんと一緒に食べているという家庭すらある」。

 その上で津山氏は日本の対応について「すごく緩いと感じている。日本のことをよく知っているアメリカ人や、こちらに住んでいる日本人たちの間で、日本に対するフラストレーションが溜まっている。“早め早めに手を打たなかったために…”という例が海外にこれだけあるので、それらをきちんと研究し、対策を早く進めて欲しいと強く感じている」と訴えた。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)
 

▶映像:"異例の都市封鎖"NY市民の暮らしは東京の未来?「最後に道端で人と話したのは10日前」

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