ネタニヤフ首相、当面続投も=最大野党が分裂—イスラエル

3月27日(金)14時2分 時事通信

 【エルサレム時事】3月2日のイスラエル総選挙(国会定数120)で第2党となった中道野党連合「青と白」は26日、ネタニヤフ首相率いる第1党の右派与党リクードとの連立政権発足をめぐる見解の相違から分裂した。これにより、首相を支持する右派・宗教勢力(58議席)に「青と白」の一部を加えた連立政権が発足し、ネタニヤフ氏は当面続投する公算が大きくなった。
 「青と白」を率いるガンツ元軍参謀総長は16日、首相候補として野党各党61議員の推薦を得たことを受け、リブリン大統領に連立政権発足に向けた組閣作業に入るよう指示された。ガンツ氏は、国内で新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化しているため「緊急の挙国一致政府が必要だ」と訴え、リクードとの連立を模索。これに対し、「青と白」の一部議員は、汚職事件で起訴されたネタニヤフ氏の退陣を求めてきた経緯から、ガンツ氏の方針に強く反発した。
 26日には国会で新たな議長を選ぶ投票が行われ、ガンツ氏が賛成多数で選出された。ガンツ氏には、国会議長ポストを得ることで、より幅広い勢力を糾合したいという思惑もあったとみられ、リクードが賛成に回った。しかし、「青と白」は所属議員の対応が割れて一部が投票をボイコット、分裂が決定的となった。
 イスラエルのメディアによると、新政権では緊急事態下で政権の継続性を重視する観点から当面はネタニヤフ首相が続投し、4年の任期の途中でガンツ氏に首相の座を譲る方向で調整が進められているという。ただ閣僚ポストの配分などで難航する恐れもある。
 イスラエルでは政局の混乱が長期化し、昨年4月以降の1年間で総選挙が3度行われた。 

[時事通信社]

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