オバマ大統領ミシェル夫人中国訪問 費用はいくらかかったか

4月12日(土)7時0分 NEWSポストセブン

 オバマ米大統領の妻、ミシェル・オバマさんが中国を訪問し、習近平中国国家主席の妻、彭麗媛さんと会うなどして話題になったが、これについて、米紙ウォールストリート・ジャーナルは「ファーストレディに限らず、大統領、副大統領の外遊費用が公式に発表されたことがなく、謎に包まれている」と報じた。とくに、2001年9月11日の米同時多発テロ事件以後はセキュリティ上の問題から「極秘」となっているようだ。


 ミシェル夫人は3月20日、娘2人と母とともに、北京に到着。米国のファーストレディの単独訪中は、米中国交樹立後の35年間でミシェル夫人が初めて。それだけに、オバマ大統領が対中関係を重視していることを示す狙いがある。


 このため、ファーストレディ外交としては、1週間という異例の長さとなったようだ。


 今回の中国訪問は彭麗媛さんの招待となっており、北京到着以降、ミシェル夫人や娘2人と母の計4人の中国滞在中の宿泊費などは中国持ちとなっている。


 とはいえ、行きと帰りの飛行機やシークレットサービスなど随行員の費用はもちろん米国政府持ち。ミシェル夫人らが搭乗する飛行機は民間機を使うわけにはいかず、大統領など要人専用機のエアフォースワン。これは軍用機なので、民間機とは比べものにならないほどのかなりの出費だ。


 また、移動に使う車輌なども、社内での会話が盗聴される可能性もあり、機密保持の点からも、中国側が提供した車に乗るわけにはいかず、米国大使館が用意したリムジンを使うことになった。ホテルにおけるセキュリティもあり、これも米国持ちとなる。結局、食事以外はほとんどが“持ち出し”となる計算だ。


 これに加えて、ミシェル夫人一行が訪問する場所は、事前に米政府関係者が下見をしなければならず、「通常、これらの事前準備スタッフは随行団の3倍以上」と同紙は報じている。


 今回の訪中に限らず、ホワイトハウス担当の記者団から大統領や副大統領、あるいはファーストレディの外遊費用について毎回質問が出るが、ホワイトハウス側は「セキュリティ上の問題があり、公表できない」として、これまで1回も公表したことはない。額が公表されれば、人員数などから、シークレットサービスなど、どのようなセキュリティを組んでいるのかが分かってしまうからだ。


 ちなみに、例外として、1999年のクリントン大統領の中国、アフリカ、チリ訪問時の費用について、米会計検査院による推定額が報じられている。訪中費用は1800万ドル(今のレートで、18億円)、アフリカ諸国歴訪は4300万ドル、チリは1050万ドルとなっている。


 大変な額だが、2001年の9.11以降はさらにセキュリティが厳重になっており、この数倍に膨れあがっていることが予想される。


 例えば、オバマ大統領夫妻が2010年11月にインドを3日間訪問した際、インド紙は「米国代表団の1日の費用は2億ドル」と報じた。これについて、ホワイトハウスは「あまりにもけた外れ」と否定したものの、詳細は公表していない。


 ミシェル夫人が2010年8月4日から8日まで、娘たちと一緒に、プライベート旅行としてスペインに滞在した際の費用は45万ドルだった。プライベートとはいえ、エアフォースワンを使わざるを得ず、随行のスタッフも含めると、莫大な額になる。


 これについて、米国の民間団体「納税者のための政府監視機構」は「大統領やファーストレディは外遊すべきではないとは言わないが、その費用は税金から出ている以上、その額を公表すべきだ」と主張している。

NEWSポストセブン

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