「パリで中国人小学生の宿題拾った」でネット民大搜索、デマとわかり行政処分―中国メディア

2024年4月14日(日)22時0分 Record China

13日、瀟湘晨報は、フォロワー4000万人を持つ人気インフルエンサーが「フランスで中国人小学生の宿題帳を拾った」と持ち主の捜索を呼びかけた動画がでっち上げだったとして、行政処分を受けたと報じた。

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2024年4月13日、瀟湘晨報は、フォロワー4000万人を持つ人気インフルエンサーが「フランスで中国人小学生の宿題帳を拾った」と持ち主の捜索を呼びかけた動画がでっち上げだったとして、行政処分を受けたと報じた。



記事は、浙江省杭州市公安局西湖分局が12日、「フランスのパリで小学生の宿題帳を拾った」動画について、インフルエンサーの女性と共同制作者、および2人の所属する会社に行政処分を科すことを発表したと紹介した。



その上で、インフルエンサーの女性が今年2月16日にショート動画プラットフォームで1分37秒の動画を公開し「パリの街で、ある人から『トイレで拾ったので、持ち主に返してあげてほしい』として冬休みの宿題帳2冊を渡された」とエピソードを語るとともに、その落とし主が江蘇省内にある小学校の「1年8組の秦朗さん」であると明かしたことで、ネットユーザーの間で大搜索が始まったと伝えた。




しかし、女性が名前を挙げた小学校の関係者が18日に「うちの学校の1年生は4組までしかないうえ、秦朗という児童はいない」と指摘したことで一連の疑惑が発覚。ネット上では「秦朗のおじ」なるアカウントも出現していたが、このアカウントが19日に「アクセス稼ぎで作った」と告白してアカウントが凍結されるというトラブルも起きたとした。



ただ、インフルエンサーとしての女性の信頼性は高かった上、女性本人も「秦朗の母親とのチャット記録」を公開するなどエピソードが事実であるとアピールし続けたことから、今月12日に公安局が完全なでっち上げであり、行政処分を科すことを発表した際には多くのネットユーザーが衝撃を受けたと記事は伝えている。



記事は、12日夜に女性がSNS上に深い反省と謝罪を示し、今後人気集めのために架空の情報を事実として拡散しないことを誓う動画を掲載したと紹介した。



また、ネット上では「インフルエンサーによるジョークなのに、行政処分まで下すのは行き過ぎでは」との声も出ているとし、これに対して法律の専門家が「問題はブロガーが架空の話を作り上げることではなく、ネット上で実在の人物による本当の情報として伝えたこと。これにより『秦朗』という子どもを探しだそうという大衆のミスリードを起こした。これは当然公安機関による行政処分の対象になる」と解説し、具体的な処分内容については「5日以上10日以下の行政拘留と、最高500元(約1万円)の罰金」と説明したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻)

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