上海、地下鉄におけるパブリック5Gネットワークの全線カバーを実現―中国
2025年4月17日(木)14時30分 Record China
上海地下鉄全線においてパブリック5G電波が正式に開通し、21路線・517駅・896キロメートルをカバーした。
上海地下鉄全線においてパブリック5G電波が正式に開通し、21路線・517駅・896キロメートルをカバー。またこのパブリック5Gネットワークを基盤に構築されたプライベート5Gネットワークも同時に試験運用が開始した。上海は都市鉄道交通で5Gを大規模かつ体系的に導入した世界初の都市になったことが15日、申通地鉄集団への取材で分かった。中国新聞網が伝えた。
同プロジェクトは広域カバレッジを実現するだけでなく、高品質の乗客体験とスマートシーン応用に重点を置いており、80%の路線の5G-A(5G-Advanced)ネットワークへのアップグレードを実現した。実測によると、ユーザーの駅構内とトンネル内での平均通信速度(下り)はいずれも600Mbpsを上回り、最大速度は1Gbps以上で、毎日おびただしい数の地下鉄乗客により高品質なモバイル通信ネットワークサービスを提供している。
乗客へのインターネット接続サービスの向上に加え、5Gによる広帯域通信チャネルにより地下鉄列車の全体的な運行状態を遠隔でモニタリングできる上、高い伝送速度を必要とする架線モニタリングに関する画像・動画などの重要データをリアルタイムで取得できるようになり、データマイニング・分析の高度化が進むことで、重要部品の保守体制を故障修理から予防保全への進化を実現した。
このほか、上海地下鉄の一部の車両基地では5G点検ロボットが導入されており、5Gの高速通信チャネルを活用し、収集された車両下部の重要部品の高画質画像・動画の遠隔検査および故障識別を実現。人による車両下部点検の80%以上を置き換えることができ、精度は約98%に達し、保守の効率と質をさらに高めている。(提供/人民網日本語版・編集/YF)