中国で神妙だった金正恩氏、帰国して「偉そうな態度」が復活

4月22日(日)7時22分 デイリーNKジャパン

北朝鮮の金正恩党委員長は3月26日、中国の習近平国家主席と会談した。翌日、中国中央電視台(CCTV)がその映像を放映した。映像からは、これまで見られなかった金正恩氏の仕草や表情を見ることができる。



椅子に深々と座って始終余裕の表情を見せる習近平氏に対して、金正恩氏は前屈みになり、神妙な表情で話を聞く。時折見せる笑顔もかなり強ばっており、緊張しているのかしきりに瞬きする様子が捉えられている。


金正恩氏にとっては初の首脳会談。それも大国である中国との会談だけに、相当なプレッシャーを受けていただろうことは想像に難くない。


電撃的な訪中だったにもかかわらず、金正恩氏が普段から乗り慣れている専用ベンツをもちこんだのも、なるべく金正恩氏が受けるプレッシャーと精神的ストレスを少しでも和らげるためかもしれない。金正恩氏は一般人と同じトイレを使えないことから、中国に持ち込んだ専用ベンツには、代用品が積まれていると言われているぐらいだ。



そんな傲岸不遜な態度を貫く金正恩氏だが、さすがに習近平氏の前では大人しくせざるをえなかっただろう。もちろん、金正恩氏がまだ34歳という若さであることを考えると、習近平氏の前で神妙な態度を取るのも理解できなくはない。むしろ初の外遊、初の首脳会談で、少しは世間の荒波に触れて勉強にはなったのか——と思いきや、必ずしもそうではなさそうだ。


つい先日、中国芸術団が訪朝した。中朝首脳会談の後ということもあり、金正恩氏はこれまでにない熱烈な歓迎ぶりを見せた。芸術団を引率した中国共産党の宋濤対外連絡部長とも複数の会談を行ったが、会談では訪中時の神妙さもどこへやら、いつもの傲慢な態度を見せている。


中国共産党の対外部長よりは金正恩氏の方が格上ではあるが、まるで北朝鮮国内の幹部と接しているかのようなふんぞり返りぶりだ。中国では大人しくしたが北朝鮮国内ではそうはいかないぞ──といわんばかりの豹変ぶりには、少々呆れると同時に、なんとなく金正恩氏の幼稚な一面が見えてくる。


金正恩氏は4月27日に南北首脳会談、5月か6月には米朝首脳会談、その後には習近平氏を北朝鮮へ迎え入れるとしているが、果たしてどのような態度を見せるのだろうか。

デイリーNKジャパン

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