生徒のスマホを「水没」させた中学校教師に賛否=中国ネット「立派な先生」「暴力的」

4月25日(木)19時20分 Record China

陜西省の地方紙・華商報によると、陜西省の中学校で教師が生徒のスマートフォンを水没させる騒動があり、物議を醸している。

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陜西省の地方紙・華商報によると、陜西省の中学校で教師が生徒のスマートフォンを水没させる騒動があり、物議を醸している。

問題になったのは陜西省商洛市山陽村の中学校。深セン市に出稼ぎに出ている徐(シュー)さん(女性)は、同中学に通う2年生の弟に毎週、スマートフォンを通じて生活費を送っていた。両親も出稼ぎに出ており、弟は祖母と2人暮らしだった。

18日、徐さんは弟と連絡が取れなくなり、のちに弟のクラスの担任教師が保護者らのグループチャットで水のたまったバケツにスマホを沈めた写真をアップしているのを目にした。水没したスマホの中には徐さんが弟に買い与えたスマホもあった。

徐さんはグループチャットで教師に「私が学校に通っていた頃は水筒を壊してしまっただけで家族に叱られました。スマホを壊したりして、子どもたちはきっと両親にひどく叱られ、つらい思いをします。こんなことをして良いと思ってるんですか?」と詰め寄ったところ、グループから退会させられたという。憤った徐さんは中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に「弟の教師が生徒のスマホを水没させて、保護者からの抗議も無視している。このやり方は暴力的すぎる」と投稿し、教師に自ら責任を取って賠償するよう求めた。

これを受けて19日に同紙記者が教師と連絡をとったところ、教師は「この数週間、授業中に居眠りをする生徒がいるので夜に寮を見回ったところ、何人かの男子生徒がスマホで遊んでいて寝ていないことが分かった」「生徒を叱ったところ、彼らは反省し、もうスマホで遊ばないと誓った。そこで水の入ったバケツにスマホを捨てるよう命じた。生徒らが去ったらすぐにスマホを水から拾い上げた」と答えたという。

また、「平日はスマホを教師が預かることにしていたが、隠し持つ生徒もいた。だから水に沈めさせて『壊れた』ことにして、休みになったら保護者に取りに来てもらうつもりだった」と話し、「私も農村出身で苦労を知っているので、保護者の方が苦労したお金で子どもに買い与えたスマホを壊したりしない。水に浸したスマホも乾かせば元通り使える」と答えたという。

19日午前11時には教師はグループラインで、「今回のやり方は間違っていた。今後はより良い方法を考えて生徒を指導していきたい」と保護者らに謝り、徐さんもこれで担任を許した。

この騒動に対して中国のネットからは、担任の行動に賛否両論の声が寄せられた。「寮の見回りまでして生徒が勉強に集中できない原因を見つけて、きちんと罰をもって反省させようとしたんだ。立派な先生だ」「スマホは子どもにとって本当に有害だ。スマホの値段なんてたかがしれてるけど人生の方向を見誤ったら取り返しがつかない。10年後にはこの時に担任がしたことに感謝するようになるよ」「最近の親は子どもすらまともに叱れないんだ。こういう先生がいないと子どもは駄目になってしまうよ」と教師の取った策を称賛する意見も多かったが、「詭弁(きべん)にしか聞こえない。万が一データが消えたりしたらどうするつもりだったの?」「リスクが高すぎる。確かに生徒をきちんとしつけることは大切だけど、生徒や保護者の意見も尊重していないし暴力的だ」と行き過ぎた行動であると批判する声も上がった。

また、中国メディアが「苦肉の策」と伝えていることに対して、「『苦肉の策』は元はといえば『相手を欺くために自分の身を苦しめる』という意味だ。この教師は自分のスマホも沈めたか?」という指摘や「時代は変わったんだ。今は人権や個人を尊重する流れにある。これを進化と取るか退化ととるかは人によって違うんじゃないかな」という意見も散見された。(翻訳・編集/岩谷)

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