金正恩氏、5千トン級新型駆逐艦の進水式に出席

2025年4月26日(土)19時52分 デイリーNKジャパン

北朝鮮の金正恩総書記(国務委員長)が25日、南浦(ナンポ)造船所で行われた駆逐艦の進水式に出席した。朝鮮中央通信が伝えた。同通信が公開した写真から、娘が同行したことがわかる。


朝鮮労働党と政府、朝鮮人民軍(北朝鮮軍)の幹部や海軍関係者、駆逐艦建造に関わった関係者らが参加した。


党中央委員会の趙春龍(チョ・チュンリョン)書記が、進水記念の辞を述べ、駆逐艦は「5000トン級」で、自国の技術だけで400日余りの期間で建造したと語った。その他の諸元や搭載兵器は明らかにしなかった。


金正恩氏は駆逐艦は「チェヒョン(崔賢)」号と命名し、除幕された崔賢氏の記念像に献花した。崔賢氏は正恩氏の祖父・故金日成主席の盟友であり、元人民武力部長(国防相に相当)を務めたの革命第一世代を象徴する人物の一人だ。最高人民会議常任委員長の崔龍海(チェ・リョンヘ)氏の父親でもあるが、崔氏が進水式に出席した様子は確認できない。


金正恩氏は駆逐艦に上がり、「領袖への絶対的な忠誠と領袖の命令・指示に対する無条件的な実行精神は崔賢同志の革命家的品格と軍事家的気質において根本核をなす」とし、「米・日の両帝国主義の強敵がその名だけを聞いても恐怖に慄いていた百戦の老将の名声と貴い精神がわが海軍の無敵必勝の象徴、戦闘的旗印となって翻るとき、祖国の海は微動だにせず、百勝の伝統は連綿と継承されるであろう」と述べた。


金正恩氏が記念演説を行い、「わが国家の安全環境を極めて深刻に脅かしている周辺情勢について厳正に分析し、侵略をする力と侵略を防ぐ力は正比例する」と述べた。


また、「遠洋艦隊保有の当為性と必要性、国家安全の先決的要求と世界的な海軍武力の発展趨勢に応じて海軍戦力を画期的に強化しようとするわが党の構想とその実現のための方途を具体的に示した」と同通信は伝えた。


金正恩氏は、チェ・ヒョン号をバックに、駆逐艦の指揮官、海兵と共に記念写真を撮り、同日夜、宴会と中央芸術団体の祝賀公演が行われた。

デイリーNKジャパン

「駆逐艦」をもっと詳しく

「駆逐艦」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ