中国の国際観艦式、日米韓との距離感浮き彫りに、海自護衛艦は韓国問題視の「旭日旗」掲揚

4月27日(土)15時40分 Record China

中国海軍の創設70周年を記念する国際観艦式に米国は艦艇の派遣を見送った。海上自衛隊の護衛艦は韓国が問題視する「旭日旗」を掲げ、中国と日米韓との距離感が改めて浮き彫りになった。資料写真。

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中国海軍の創設70周年を記念する国際観艦式が23日、山東省青島沖で行われた。観艦式には日本、韓国、インド、ロシアなど13カ国の艦艇が参加したが、米国は見送った。海上自衛隊の護衛艦は韓国が問題視する「旭日旗」を掲げ、中国と日米韓との距離感が改めて浮き彫りになった。

中国の国際観艦式は2009年の海軍創設60周年に続いて2回目。中国初の空母「遼寧」、アジア最大級の大型ミサイル駆逐艦、最新鋭の攻撃型原子力潜水艦など艦艇32隻が洋上をパレードし、習近平国家主席が観閲した。

習主席は観閲式に先立ち、各国代表団と会見。「海軍は国家の海上部隊の主体であり、海洋の平和と安寧および良好な秩序の維持に対して重要な責任を負っている。海上のさまざまな共通の脅威や試練に連携して対処し、力を合わせて海洋の平和と安寧を維持するべきだ」などと呼び掛けた。

日本は観閲式に海自の護衛艦「すずつき」(5000トン級)を派遣した。日本は09年の観艦式には参加しておらず、海自艦艇の訪中は11年12月以来、約7年半ぶり。「すずつき」は22日、青島に入港した際、旭日旗を掲揚した。本番の観艦式でも船首に日の丸、艦橋に中国の国旗「五星紅旗」、船尾には旭日旗が翻っていた。

旭日旗をめぐっては昨年10月に韓国・済州島沖で開催された韓国海軍の国際観艦式前に、韓国側が国内で「日本軍国主義の象徴」などとの批判が根強いことから、掲げないよう海自に要請。日本は艦艇の派遣を断念した。

今回の観艦式の様子を朝鮮日報は「08年と11年に中国を訪問した自衛隊艦船は旭日旗を掲げなかった。中日戦争(日中戦争)で日本軍の陸戦隊が上陸した青島の沖で日本の艦船が80年余り前と同じように旭日旗を掲げ、中国の最高指導者の前を堂々と航行した」と報道。「日本は中国沖での観艦式に旭日旗を掲げた艦船を派遣し、中国もそれを受け入れ、蜜月関係をアピールした格好だ」と伝えた。

なお日本では、朝鮮日報の上記記事を引用した報道があったが、その後、同報道は事実でなく、08年と11年に自衛隊艦船が訪中した際には旭日旗を掲揚していたとして訂正された。

韓国は新型護衛艦の「京畿」(2500トン級)を参加させたが、日本が海自トップの山村浩海上幕僚長を代表団長として送り込んだのに対し、韓国の代表団長は権赫ミン海軍参謀次長(中将)だった。韓国海軍は済州島沖の国際観艦式に中国東海艦隊の司令員(中将級)が出席したことから、「韓中間の国際観艦式参加は相互主義の原則に従い行ってきた」と説明したが、聯合ニュースは「海軍が対米関係を考慮して出席者を大将から中将クラスに調整したのではないかとの推測も出ている」と報じた。

一方、09年の観艦式に艦艇を派遣した米海軍は今回参加しなかった。代表も北京の米大使館の駐在武官にとどめた。海洋進出を強める中国に対し、米国は南シナ海で「航行の自由作戦」をしばしば実施するなど対立を深めていることが背景と考えられる。(編集/日向)

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