ローマ教皇「空位」にちなんだ切手、バチカンで発売…コンクラーベで次期教皇が決まるまで有効
2025年4月30日(水)10時20分 読売新聞
手を振りながら野外ミサの会場に入場するローマ教皇フランシスコ(2019年11月24日、長崎市の長崎県営野球場で)=田中勝美撮影
【バチカン市国=倉茂由美子】ローマ教皇フランシスコの死去で、教皇の座が空位になったことにちなむ切手が28日、バチカンの郵便局で発売された。切手は、5月7日に始まる教皇選出会議(コンクラーベ)で次期教皇が決まるまで有効で、郵便局には切手を求める多くの人が訪れていた。
切手は、1・25ユーロ(約200円)〜3・20ユーロ(約520円)までの4種類。空位の紋章をモチーフにした、傘と2本のクロスした鍵を支える天使が描かれ、イタリア語とローマ数字で「空位2025」と記されている。
フィリピン出身でイタリア留学中のレイン・レイエスさん(19)は、「教皇の死去が悲しく、故郷の両親が恋しくなった。いつもはスマートフォンで連絡しているけど、特別な切手と共に手書きのはがきを送りたい」と話していた。