中国で金製アクセサリー価格が高値から下落
2025年5月6日(火)16時30分 Record China
中国で金製アクセサリー価格が高値から下落しました。
中国の金融情報サービス大手の万得信息技術(ウインド)によると、国際金価格が先ごろから下落傾向にあり、COMEX金先物は2日、1オンス3247.4ドルで取引を終え、4月22日の高値3509.9ドルより7.48%下落しました。メーデー連休(5月1〜5日)期間中、金価格の下落に祝日の販促キャンペーンが重なり、中国国内ではブランドジュエリー金製品の価格が高値から下落しました。
連休中、各ブランドジュエリーは割引キャンペーンを実施し、一部のブランドは大幅な値引きをしました。
本社をロンドンにおくワールドゴールドカウンシルが発表した2025年第1四半期(1〜3月)の「グローバル金需要動向報告書」によると、金価格が1オンス3000ドルを超えた状況で、世界の金需要総量(場外取引を含む)は前年同期比1%増の1206トンに達したとのことです。金地金と金貨の需要総量は同3%増の325トンと、史上2番目の数字となりました。第1四半期に世界の金価格が何度も過去の記録を更新したことに伴い、金製アクセサリーの需要はマイナスの影響を受け、需要量は2020年以降の最低レベルに落ち込みました。
今後の金価格について、中国の金融会社の中信建投期貨(CHINA Futures)は、「金価格上昇の核心的な要因は、米国の関税政策がグローバルなサプライチェーンを妨げ、同時に米ドル中心の国際通貨体制を破壊していることだ。米ドルを利用することでドルの使用コストが上がると、市場の米ドルに対する信頼性と需要が低くなる。金は依然として各国中央銀行の外貨準備の重要な構成部分であり、通貨信用のリスクがないため、『脱ドル化』のトレンドにおいて、金需要は増える」と分析しています。
中国の証券会社である中銀国際証券のレポートは、「金価格の動向について、投資家は米連邦準備制度理事会(FRB)の政策、地政学的情勢、グローバル経済のトレンドを総合的に判断した上で、適切に判断するよう」勧めました。(提供/CRI)