ファーウェイ技術搭載の「フルスタック・スマート運転車」発売、関連特許の出願公開も

5月11日(水)12時0分 Record China

ファーウェイのソリューションを使った「フルスタック・スマート運転車」の販売が始まった。ファーウェイの関連特許の出願公開も始まっている。写真は、ファーウェイの技術が搭載された「極狐アルファS」。

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華為技術(ファーウェイ)が開発したソリューションを使った「フルスタック・スマート運転車」の販売が始まった。「スマート運転車」の呼称を使っているがファーウェイの担当責任者は「自動運転」の語を使って説明した。ほぼ同時に、ファーウェイの関連特許の出願公開も始まった。

「フルスタック」の語は、自動運転について用いられる場合には、自動運転化に必要なすべての機能を含んだシステムで、車両をあらゆる天候下で安全に運行させることを意味する。

ファーウェイの「スマート運転ソリューション」が搭載されたのは、北京汽車系列の極狐汽車(ARCFOX)が製造販売する「極狐アルファS・新型HI」だ。「極狐」はホッキョクギツネを意味する。ソフトウエアとしては「ハーモニー自動車用OS」、「MDC810スマート運転コンピューティングプラットフォーム」など、ハードウェアの面では各種レーザーレーダーやカメラ13台、さらに計算能力が400Topsに達するファーウェイが独自開発したチップなどが用いられた。

HIとは「Huawei Inside」、つまり「ファーウェイが中に入っている」ことを示す。ちょうど、米半導体メーカーのインテルが、自らはパソコンなど最終製品を作らないが、インテル製部品が使われている場合には、最終製品に「Intel Inside」と表示されるのと同様だ。中国メディアの第1財経によると、ファーウェイの常務役員でありスマートカー部門の経営責任者である余承東氏は「HI」について、「ファーウェイが部品を提供するすべての車にHIのロゴを表示できるわけではない。ファーウェイの自動運転ソリューションを使った車だけが、HIのロゴを表示できる」と説明した。

「極狐アルファS・新型HI」は2021年4月の上海モーターショーで発表され、購入予約も始まった。しかし発売時期は複数回にわたり延期され、22年5月7日になって購入予約者への納品が始まった。余氏は予定が遅れたことについて、21年の発表後に「新型コロナウイルス感染症や、チップその他の技術検証のサイクルが原因だった」と説明したという。

ファーウェイは「HI」以外にも、自動車開発では「智選モデル」という方式での提携も行っている。「智選モデル」とは、ファーウェイが製品の定義や完成車のデザイン、販売チャンネル、さらにブランドマーケティングの面で、自動車メーカーと提携したケースを示すという。

「智選モデル」で提携している自動車会社としては、重慶小康工業の傘下で米カリフォルニア州に本部を置く電気自動車会社のシルズ(Seres)がある。

極狐汽車の場合、4月の販売台数は前年比54%の1140台だった。1−4月の累計では3186台だった。第1財経は、「販売台数は伸びているが、量としては少ない」と評した。極狐汽車は22年通年の販売台数を4万台としているという。第1財経はさらに「極狐はブランドイメージなどの面でも向上が急務となっており、ファーウェイとの提携モデルは極狐が市場の新たな局面を打開するカギと見られている」と紹介した。

ただし第一財経は、「極狐アルファS・HI」の価格帯が40万元(約770万円)であることにも注目し、「この価格帯はライバルとなる車種が多い」として、「極狐汽車にとって直面する競争環境は比較的厳しいものだ。ファーウェイの力を借りてブランドの評価が高まり市場から認められるかどうかは、なお見極めが必要」との考えを示した。

なおファーウェイは5月5日付で、自動運転関連の特許を出願していたことを明らかにした。すでに出願公開したという。特許出願の内容を大別すると自動車の自律走行についてのテスト方法や使用機器、システムだ。

テスト方法については、複数の動作プラットフォームについて、先に作動するプラットフォームから得た情報によって後続のプラットフォームを作動させることで、自動運転車両を試験スタッフなしに試験することができるので、試験の効率を向上させると同時に、人件費を削減できるという。

ファーウェイの自動運転関連技術の特許についてはセンサー2機、カメラ、レーダーにより取得した障害物の分布情報を統合する技術も、4月5日には出願公開されたという。(翻訳 / 如月隼人)

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