韓国大統領選がスタート、6月3日投開票…左派・李在明氏と保守・金文洙氏が軸

2025年5月12日(月)12時18分 読売新聞

李在明氏(左)と金文洙氏=ともにAP

 【ソウル=依田和彩】韓国の尹錫悦ユンソンニョル前大統領の罷免ひめんに伴う大統領選(6月3日投開票)は12日、公式に選挙運動が始まった。選挙戦は、左派系最大野党「共に民主党」の李在明イジェミョン前代表(60)と、保守系与党「国民の力」の金文洙キムムンス前雇用労働相(73)の2人が軸となる見込みだ。

 候補者登録は今月10、11日に行われ、7人が立候補を届け出た。保守系野党「改革新党」の李俊錫イジュンソク議員(40)も立候補を届け出ており、投開票日の前日まで全国で激しい選挙戦が展開される。

 李在明氏は12日、ソウル市中心部の広場で行った演説で「幸福を渇望する全ての国民の候補として選挙に臨む」と強調した。金氏は、ソウル市内の市場で選挙活動を始め、「国民が豊かに暮らせるようにする大統領にならなければならない」と訴えた。

 李在明氏は各種世論調査で支持率トップに立つ。複数の刑事裁判を抱えるものの、大法院(最高裁)がソウル高裁に審理を差し戻した公職選挙法違反事件を含め、投開票日前に刑が確定する裁判はない見込みで、選挙戦を有利に進めるとみられる。

 一方、国民の力は今月3日の党大会で金氏を公認候補に選出したものの、無所属で立候補を表明していた韓悳洙ハンドクス前首相(75)の方が中道層からの支持が見込めるとして、党執行部が候補を差し替える手続きを進めた。

 しかし、党員の支持が集まらなかったため、党執行部は一転して候補を差し替える方針を撤回し、最終的に金氏が立候補を届け出た。党内は混乱しており、一枚岩となれるかは不透明な情勢だ。

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