小学生が200メートル走の途中で倒れ死亡、父親は学校の対応に疑念―中国

2024年5月25日(土)18時0分 Record China

23日、中国メディアの成都商報紅星新聞が、小学生が200メートル走の途中で倒れ病院へ搬送されたものの、20日余り後に死亡したと報じた。写真は鄭東新区雲台小学校。

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2024年5月23日、中国メディアの紅星新聞によると、中国・河南省の小学校で女子児童が200メートル走の途中で倒れ病院へ搬送されたものの、20日余り後に死亡した。



記事によると、先月29日、同省鄭州市鄭東新区白沙鎮にある雲台小学校で開催された体育祭で6年生・張(ジャン)さん(12)が200メートル走に参加している最中に突然倒れた。



雲台小学校の責任者である魏(ウェイ)氏によると、張さんが倒れたのは午後2時35分で、校医がすぐに現場に駆けつけて救助を行った。同2時39分には、現場の教師が救急に電話をかけた。校医は張さんの呼吸と心拍が停止していたため心肺蘇生を行う必要があると判断し、救急隊員が到着するまでの間、近くの私立病院の医師を呼んだ。同2時54分に医師が到着し、救命措置を行った。



午後2時57分に阜外華中心血管病院の救急車が到着し救命活動を引き継いだが、医師は特別な設備を備えた救急車が必要と判断し、同病院のもう1台の救急車を手配。同3時20分に2台目の救急車が到着した時には張さんの心拍は回復しており、最終的に1台目の救急車が張さんを病院に搬送した。しかし、張さんはICUで治療を受けたものの、5月21日午後7時ごろに亡くなった。



張さんの父親は、校医が救助時に張さんの気道の異物を取り除かなかったことについて「医療技術が不十分である」との疑念を口にした。また、父親によると、当日張さんは家を出る前に母親に「怖い、走りたくない」と話していた。さらに、事故後、張さんの同級生が、200メートル走競技の前に張さんが地面にしゃがみ、心拍が速くて気分が悪いと話していたことを父親に伝えた。張さんは内向的な性格で、同級生が彼女を担任の教師の元へ連れて行き、張さんが体調不良で競技を辞退できないかと尋ねたが、担任の教師は「参加するなら最後まで走るべきだ」と言ったという。



父親の主張に対して、魏氏は「担任は張さんのクラスを3年間担当した経験豊富な教師であり、児童と深い絆を持っている。事故後、学校は張さんの担任の教師に調査を行ったが、当日に張さんから辞退の申し出はなかった」と説明。さらに学校のスタッフが調査した監視カメラの映像には、競技前の張さんが地面にしゃがんだり、体調不良の様子を見せたりすることはなく、担任の教師に辞退を求める様子も映っていなかったとした。



今月22日、鄭東新区教育局の職員は、同局がこの事件を引き続き処理し、張さんの家族とコミュニケーションを図りながら、可能な限り支援するとし、「父親からの『子どもが走る前に心臓が不調だと言った』、『学校の対応が遅かった』という訴えについて、関連部門が調査を進めており、結果が出次第公表し処理を行う」と述べた。(翻訳・編集/岩田)

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