中国の中古車市場が発達しないのは「悪貨が良貨を駆逐しているから」=中国メディア

5月28日(火)9時12分 サーチナ

中国国内の自動車販売台数は、この10年間世界一をキープしている。昨年は販売が落ち込んだとはいえ、世界中で販売される自動車の3台に1台が中国というほど、右肩上がりで成長してきた。(イメージ写真提供:123RF)

写真を拡大

 中国国内の自動車販売台数は、この10年間世界一をキープしている。昨年は販売が落ち込んだとはいえ、世界中で販売される自動車の3台に1台が中国というほど、右肩上がりで成長してきた。しかし、新車販売に比例した成長を見せていないのが「中古車市場」だ。中国メディアの今日頭条は24日、自動車の販売台数が世界一であるにもかかわらず、中国の中古車市場が発展しない理由を分析する記事を掲載した。

 世界一の人口を誇る中国では経済発展も目覚ましく、自動車の保有台数で現在世界一の米国を間もなく超えそうな勢いだという。一方で、中古車市場の規模は世界平均と比べて小さく、「日本の1960年代」と同じくらいだという。日本をはじめとする先進国は、中古車販売が新車販売を1.4倍から3倍も上回っているのに対し、中国では新車販売台数約2808万台に対し、中古車取引台数は1382万台にすぎなかったと紹介した。

 この理由について記事は、「中古車情報が事実に符合していないため信用できず、『悪貨は良貨を駆逐する』というグレシャムの法則が働き、中古車市場には劣悪品ばかり」になっているからだと分析。しかしこの問題に関しては、米国も過去にはそういう時期があったので、中国でもだんだん改善されていくだろうと楽観的な意見を伝えた。

 別の理由として記事は、「別の都市への移転制限政策」が関係していると分析。北京で始まったこの政策は、型の古い中古車には環境保護の理由からナンバープレートが発行されないため、他の都市からの移転が制限されている。しかし記事によると、これは表向きの理由で、実際には「税収入」が減ることを危惧してナンバープレートを発行しないとの見方もあるという。中古車は単価が下がり、それに伴って税金も下がるからで、大気汚染が問題になっていない都市でも制限を課している例があるとした。

 ほかにも記事は、中国は自動車の買い替えサイクルが8年ほどと長めであることも指摘。中国では不動産が高騰していることのほか、物価上昇に見合った収入の増加が見られないことが自動車購入に歯止めをかけていると論じ、まずは「収入を上げることが先決」と主張した。こうしてみると、中国の中古市場が成長し、日本など先進国に追いつくにはまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

サーチナ

「中国」をもっと詳しく

「中国」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ