後ろ足を失ったカメ、レゴの車輪で自由を取り戻す(米)<動画あり>

7月5日(金)21時40分 Techinsight

レゴの車輪が取り付けられたカメ(画像は『Metro 2019年6月23日付「Turtle missing back legs gets Lego wheelchair」(Picture: LSU Veterinary Teaching Hospital)』のスクリーンショット)

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後ろ足を失い動きが鈍くなった15歳のカメが、米ルイジアナ州立大学(LSU)獣医学部の動物病院に持ち込まれ、自由に歩き回ることが可能になった。カメの後ろ足の代わりに取り付けられたのは、おもちゃのレゴブロック(LEGO)の車輪だった。『LSU Media Center』『Metro』などが伝えている。

ルイジアナ州在住のサンドラ・トレイラーさんが飼っているオスのアメリカハコガメ“ペドロ(Pedro)”には、後ろ足がない。サンドラさんが飼育を始めた時はすでに後ろ足の1本がなかったが、ペドロは数か月前に庭の囲いの中から逃げ出し、最近になってサンドラさん宅に姿を現した。しかし動物に襲われたのか、ペドロの足は前足の2本だけになっていた。

サンドラさんはなかなか前に進むことができないペドロを見かねて、LSUの動物病院を訪ねた。サンドラさんは「ペットと言えば犬や猫を思い浮かべる人がほとんどでしょうね。カメを連れて動物病院に行くなんて、珍しいことだと思うの。でも病院のスタッフはペドロにしっかり向き合い、とてもよくしてくれたわ」と当時を振り返る。

また同病院の獣医師のインターンであるケリー・ロックウェルさんは、ペドロについて次のように明かしている。

「診察した結果、ペドロには何の異常もみられませんでした。ペドロの後ろ足の傷はすでに癒えており、前足だけでなんとか家まで戻ってきたのでしょう。ハコガメですから襲われても足や頭を引っ込めて身を守ることはできるのですが、動きが遅いことからサンドラさんは家の中で飼育することにしたようです。私たちは3Dプリンターや車輪を使うといったアイデアを出し合い、ペドロの新しい足について検討を重ねました。」

LSUの広報担当者によると、獣医の患者層は2グラム〜900キロと幅広く、常に柔軟な対応が求められるという。ペドロの後ろ足の場合、おもちゃのレゴブロック(LEGO)の車輪が使われ、接着には安全で絶縁性や耐水性に優れたエポキシ樹脂が選ばれた。また2本の車軸はペドロの体に合わせてカットされ、シリンジケース(注射筒)で繋がれている。清潔に保つために車軸の取り外しも可能だそうだ。

このクリエイティブな発想により、ペドロは前後左右に自由に動くことができる後ろ足だけでなく、第2の人生を手に入れた。今では他のハコガメよりも速く移動ができるそうで、前足をうまく使って進むペドロはなんとも得意げに見える。

ちなみに2017年には、米テキサス州の男性が、まっすぐ泳げない小さな金魚のために試行錯誤を繰り返して補助器を付けて話題となった。また2018年には、脳の腫瘍が大きくなった犬に3Dプリンターを使って人工骨を移植する手術が行われている。

http://youtu.be/ZnNUxa9qHhQ

画像は『Metro 2019年6月23日付「Turtle missing back legs gets Lego wheelchair」(Picture: LSU Veterinary Teaching Hospital)』のスクリーンショット

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