海外での日本語教育…学習者は中国が連続トップ、一方で親日的なのに学習者激減例も

7月6日(月)9時40分 Record China

中国の日本語学習者が世界で唯一、100万人を突破したことが分かった。一方で、台湾での学習者数は前回調査比で2割以上減少した。写真は江蘇省揚州市内での日本語の授業風景。教師は日本留学経験者。

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国際交流金は2020年6月30日付で、2018年度に実施した海外における日本語教育の実態調査を発表した。中国は学習者数と教師数で、前回の15年度調査に引き続いて、全世界で最多だった。学習者の多い国・地域で大きな変動があったのは台湾で、前回比22.7%減だった。同発表は膨大な内容を含むが、注目すべきと思われる部分を紹介する。

●日本教育実施が確認できた国・地域は過去最多、学習者は第1回調査時の30倍超に
18年度調査で日本語教育の実施を確認できたのは142の国・地域で、前回調査より5カ国・地域増加して過去最多だった。教育機関数は前回比15.3%増の1万8661機関、教師数は同20.6%増の7万7323人でいずれも過去最多。学習者数は同5.4%増の385万1774人だった。前回調査では学習者数が初めて減少したが、今回調査では約20万人増加して回復傾向を示した。

第1回調査を実施したのは1979年度で、日本語教育を実施している国は70カ国・地域だったが、2018年度調査では約2倍にまで増加した。第1回調査時に12万7167人だった学習者数は約30倍になった。教育機関数は約16倍の1万8661機関に、教師数は約19倍の7万7323人になった。

●日本語学習が圧倒的に盛んなのは東アジア、人口当たりでは大洋州が最多
世界各地域を東アジア、東南アジア、北米、南米、西欧、東欧などに分けた場合、18年度調査で学習者が最も多かったのは東アジアで全体の45.3%だった。次いで東南アジアが31.6%、大洋州が11.5%だった。

ただし、人口10万人当たりの学習者数では大洋州が1208.0人、東南アジアは204.2人、東アジアは122.4人と、大洋州が圧倒的に多い。南アジアの学習者は世界全体の1.5%とそれほど多くないが、前回調査に比べて40.6%増と大きな伸びを示した。

●国別では中国の学習者が最多、台湾は前回比22.7%減
国・地域別では、中国での学習者が前回比5.4%増の100万4625人と世界で最も多かった。中国での学習者は世界で唯一100万人を突破した。世界最多だったのは前回と同じ。全世界の学習者に対する国別学習者の割合は中国が26.1%、インドネシアが18.4%、韓国が13.8%、オーストラリアが10.5%だった。韓国の学習者は前回比4.4%減の53万1511人だった。

中国は日本語教師数も2万220人と世界最多で、唯一2万人を超えた国だった。また前回比で10.4%増と、相当な勢いで増加していることが分かった。ただし教育機関数では2435機関で、2862機関の韓国、2496機関のインドネシアには及ばなかった。

台湾での学習者は前回比22.7%減の17万159人だった。台湾は親日感が強い地域として知られるが、日本語教育では前回調査時と比べて大きく後退していることが分かった。台湾では日本語教師数は前回比で5.9%増だったが、日本語を教育している機関は0.6%減の846機関と、わずかながら減少した。

なお、同調査は語学としての日本語教育を実施している可能性がある機関を対象に実施したもので、日本語を独習している学習者の推定人数などは含んでいない。(翻訳・編集/如月隼人)

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