想定内だけどやはり辛辣、韓国メディアが五輪開会式を酷評・嘲笑

7月25日(日)9時10分 JBpress

 コロナ・パンデミックのため、一年延期されていた東京五輪がついに開幕した。7月23日8時からおよそ3時間50分にわたって行われた開会式セレモニーは、お隣りの韓国でも地上波3局が生中継するなど、高い関心がよせられていた。

 ただ、五輪開幕以前から、独島(ドクト=竹島)問題、韓国チーム宿舎の垂れ幕問題、韓国選手団の弁当空輸問題、そして韓日首脳会談問題など、至る所で日本側と対立したためか、辛口の評価ばかりが目についた。


「歴史上最も不運な聖火」

 開会式公演に対する韓国メディアの評価は総じて「全体的に落ち着いていて、多少憂鬱だった」というものが多い。

「最も寂しい開会式・・・“スポーツの力”を信じるだけ」(京郷新聞)

「歓声のない開会式、韓国は103番目の入場。外では『五輪やめろ』と騒がれ」(朝鮮日報)

「不安、懸念・・・歓声のない祭りが幕を上げた」(国民日報)

「歴史上最も不運な聖火、歓迎されずに東京を照らす」(韓国日報)


MISIAの「君が代」にも噛みつく

 韓国メディアが最も敏感に反応した問題は、開会式で日本のトップ歌手のMISIAが「君が代」を歌った場面だった。以下のようなタイトルでこのニュースを報じている。

「開会式には“軍国主義の象徴”君が代が・・・。式場の外では旭日旗まで」(KBSニュース)

「スポーツを通じた平和といいながら・・・“帝国主義の象徴”君が代論争」(ニュース1)

「論争不可避・・・五輪開会式で日帝国主義の象徴・君が代が鳴り響く」(スポーツ韓国)

「『帝国主義の象徴』君が代でオリンピックに火ぶた」(朝鮮biz)

 韓国メディアは、「君が代は天皇を称える内容を盛り込んでおり、日本帝国主義の象徴のひとつ」とし、「日本の国歌ではあるが、日本国内でも拒否感を感じる国民が多い」と説明した。1999年の天皇即位10周年記念祝賀会や沖縄G8サミットに出席した安室奈美恵が「君が代」斉唱の際に謳わなかったエピソードも紹介された。


過去には地上波で「君が代」を流して謝罪に追い込まれたケースも

「君が代」は韓国ではタブー視されている。放送で流したりすると大問題に発展する。

 2018年の平昌五輪スピードスケート女子マススタートの授賞式で、日本の高木菜那選手に金メダルが授与され、続いて国旗掲揚が行われた際に「君が代」が流れるシーンがあった。この様子を60秒間放送したSBSは視聴者に謝罪しなければならなかった。

 また2014年にはJTBCのバラエティ番組「非首脳会談」で日本の出演者を紹介する際のBGMとして「君が代」が流れると視聴者から抗議が殺到、制作陣が謝罪文を出すハメになった。そればかりではない。当時の責任プロデューサーには補職解除処分が下され、フリーの音楽監督は契約を破棄されたのだ。

 東京オリンピックなのだから開会式で日本の国歌「君が代」が演奏されるのは当り前なのだが、それでも「君が代は日本による植民地支配の象徴」と脳裏に刻み込んでいる韓国人は、条件反射的に反発してしまうのだ。


「開会式に『旭日旗コード』が隠されている」

 今回の東京五輪開会式では、韓国人が「君が代」とともに帝国主義の象徴と考える「旭日旗」をめぐる議論も白熱している。

『中央日報』は、開会式に「旭日旗コード」が隠されているという疑惑を紹介した。同紙によると、あるネット・コミュニティーでは、オリンピック開会式中に空中カメラで撮った選手団入場画面をキャプチャーして、「選手たちの入場経路を誘導する案内係の配置が旭日旗の形をしている」との主張がなされているという。さすがにこれはこじつけがましいためか、他のメディアでこれを報じているところはないが、ネット上ではかなりのネット民がこの陰謀説に同調している。

 同紙はまた「日本がパラリンピックのメダルのデザインや女子ゴルフなど一部種目のユニフォームデザインに旭日旗のパターンを取り入れて議論を巻き起こしている。また日本の右翼団体が、韓国選手団が滞在する選手村の前で旭日旗を振りながらのデモを行っても警察は制止しなかった」と紹介した。

 韓国ではいまや「旭日旗」は反感の対象でしかない。五輪開催中に「旭日旗を思わせるもの」を見つけたら、また大きく報じることだろう。


ドローン演出には「平昌五輪のパクリ」

 それ以外でも、開会式について、韓国人は独自の視点で酷評した。

 日本のメディアでは評価された「ドローン演出」についても、「平昌五輪のドローンショーを連想させる」とし、「韓国が元祖だ」と主張するような記事が目についた。

「平昌がモチーフ? 東京の夜空に浮かぶ“ドローン地球儀“」(聯合ニュース)

「平昌の真似? それでも見応えのあったドローンパフォーマンス」(イーデイリー)

「平昌に似ている? 夜空を彩る1824台のドローン」(KBSニュース)

「平昌五輪の真似? ドローンで作り出した地球」(マイ・デイリー)


生中継する地上波テレビでも偏った論評

 開会式を生中継した地上波テレビ局からも政治的なコメントが目立っていた。

 ウクライナの選手団が入場する際、同国を紹介するために「チェルノブイリ原発事故」の写真を使ったMBCの不手際があまりにも批判を浴びたため目立たなかったが、例えばSBSの中継解説は日本をあざ笑うコメントが多く、耳を疑うような表現が多かった。開会式が始まってすぐ登場した、選手がホームトレーニングしている場面で「ホームショッピング(テレホンショッピング?)のようだ」と評し、聖火リレーのシーンではいちいち毒舌を吐いた。

「歴代の聖火リレーの中で最も存在感がないと思ってもいいでしょう」

「独島歪曲の前哨基地とも言える島根県隠岐島でも聖火リレーが行われました。“あえて”です。これは(我々に)『ほら見ろ』ということでしょう。独島の地図表記の問題もあるし・・・わたしたちに不快感を与えた部分があります」

「(子供たちに聖火が渡されるシーンで)未来と復興が今回のオリンピックのメッセージです。未来を語るのはいいことだが、歴史を伏せてはいけないでしょう」

「(大坂なおみ選手が聖火台に火をつけるシーンでは)1年も熟成されたからか、聖火本当によく燃えますね」


東京五輪への辛辣な批評の数々、文在寅「反日路線」の反映か

 ネットメディアの「スポーツ傾向」は、地上波3社が生中継した東京五輪開会式の韓国視聴率が「爆死」と強調した。同紙は、東京五輪開会式の視聴率は2008年の北京五輪開会式の視聴率より20.2%も低く、直前のオリンピックだった2016年リオ五輪開会式よりも4.3%も低いと指摘した。韓国の五輪開会式中継史上、地さのために午前2時〜6時に生中継された2004年アテネ五輪の次に低い数値だと付け加えた。

 客観的どころか、負の感情丸出しの韓国メディアの東京五輪の開会式報道。これも文在寅(ムン・ジェイン)政権がこの4年間でことさらに韓国人の反日感情を刺激し続けてきた結果と言えるのではないだろうか。

筆者:李 正宣

JBpress

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