年間500万円足らずの生活保護じゃ足りない! 詐欺を働いた9児の両親(英)

8月13日(日)21時0分 Techinsight

詐欺を働いた夫妻に「判決が甘すぎる」怒りの声続出(画像は『Gazette Live 2017年8月9日付「Couple carried out LEGO scam because £33,000 in benefits ‘wasn't enough’」(Image: The Gazette)』のスクリーンショット)

写真を拡大

広告サイトで架空の商品を売り、購入者から金を騙し取っていた夫妻が2015年9月に逮捕され、このほどその裁判が行われた。しかし判決には執行猶予がつき、夫妻が懲役刑を免れたことで市民の怒りを買っている。英メディア『Mirror』や『Gazette Live』が伝えた。

英ノース・ヨークシャーのレッドカーに住む無職のアンドリュー・ベイトマン(39歳)とクレア(36歳)には9人の子供がおり、年間33,800ポンド(約480万円)も支給される生活保護(ベネフィット)で生計を立てていた。

しかしベネフィットの上限が下がり、一家の生活は困窮した。週600ポンド(約85,000円)ほどの手当では家族全員を養うことなど到底できないと思った夫妻は、仕事を見つけようとするどころか詐欺を働くことを思いついたのだ。

広告サイト「GumTree(ガムツリー)」に、架空のスター・ウォーズのミレニアム・ファルコンのレゴや他のレゴ商品を売り出し、購入者らから総額1,000ポンド(約14万円)を騙し取っていた。支払い口座には10代の息子の口座を使用していたという。

購入者らは支払い後に商品が届くのを待っていたが、いつまでたっても到着せずベイトマン夫妻に苦情を申し立てた。購入者の1人が730ポンド(約10万円)のレゴ代金の返金を要求しても、夫妻は無視し続けたため警察に通報された。クリーブランド警察が夫妻の自宅を家宅捜索すると、生活に困窮しているようには見えない4ベッドルームの家には、ラップトップやタブレット、携帯電話などが揃っていたそうだ。

8月8日にミドルズブラのティーズサイド治安裁判所で行われた裁判で、クレアは「ベネフィットだけでは生活が困難で、詐欺をする以外に他に考えられなかった」と述べたという。またアンドリューは、妻が出産してからうつ病に悩まされていたと言い、双方とも詐欺を働いた罪を認め「この2年間、罪を犯したことが頭から離れなかった。息子を巻き込んで出廷させなければならなかったことを深く反省しているし、子供たちのためにも人生をやり直したい」と明かした。

この夫妻は過去にも複数の詐欺をしたことが判明しているが、判事は夫妻にチャンスを与えることにしたようで懲役18週、執行猶予24か月という判決を言い渡した。また被害者への損害賠償として547ポンド(約77,000円)、裁判所費用85ポンド(約12,000円)、課徴金115ポンド(約16,000円)の支払いが命じられた。

なお被害者の中には、多額を奪われたことで「もう人を信用できなくなった」と双極性障害などを引き起こす原因になった人がいるにもかかわらず、夫妻は「これ以上の支払いは生活困難になる」という理由から、各被害者には週にわずか1.7ポンド(約240円)の返金をしていくのみだという。

このニュースを知った人々からは「なんで複数の罪を犯しているのに実刑にならないんだ!」「親を刑務所に入れたら子供らを施設に預けないといけなくなるから、余計に国の金がかかるということで実刑にはしなかったのか」「毎週の返金額が少なすぎ! 返し終えるまでどれだけかかると思ってるんだ」「判決が甘すぎる」「それだけベネフィットもらっておきながら生活できないって呆れる」「子供が生まれてうつ病になったからって、詐欺をしていいわけないだろう」「仕事をしろ!」「イギリスの法律はおかしい」といった怒りと批判の声が相次いでいる。

画像は『Gazette Live 2017年8月9日付「Couple carried out LEGO scam because £33,000 in benefits ‘wasn't enough’」(Image: The Gazette)』のスクリーンショット

Techinsight

この記事が気に入ったらいいね!しよう

生活保護をもっと詳しく

BIGLOBE
トップへ