殺害された金正男はいま「あの世」で何を思う 〜その2〜

8月16日(水)17時32分 まいじつ


画像:北朝鮮が売却していたと見られるスカッドミサイル同型兵器=ロシア・サンクトペテルブルク(C)Shutterstock



その1からの続き)


北朝鮮の金正男の実母である成恵琳(ソン・ヘリム)は、夫の金正日が高英姫(コ・ヨンヒ)など別の配偶者を作ると精神疾患を患うようになった。そのため金正日が自身の“絶対化”に勤しむようになった1974年には、ソ連のモスクワで長期療養生活を送るようになってしまう。高英姫の登場で正日に捨てられたのである。そして、2002年5月18日半ばに亡命先のモスクワで客死したと伝えられる。


墓はモスクワ西方のトロエクロフスコエ墓地にある。墓碑にはハングルで《成蕙琳の墓)と彫られており、裏面には《墓主金正男》と記されている。


「伯母の成恵琅(ソン・ヘラン)も、1996年に米国に亡命し、正男自らも2001年5月に偽造旅券を所持していた容疑から日本で逮捕されるなどしたため正日の逆鱗に触れ、後継者争いから脱落したと伝えられました。しかし、実際はちょっと違います。正哲と正恩の実母であり、自分の息子を後継に就けたい高英姫の意向で、正男は罠にはまって帰国できなくなったのです。母親がいないということは後ろ盾がないわけですが、正男を追いやった高英姫は2004年6月に死亡しています」(北朝鮮ウオッチャー)


実際、マカオの銀行『バンコ・デルタ・アジア(BDA)』の凍結資金解除問題が起こった2007年には、正男はマカオの海岸近くに高級マンションを借りて住んでいたことも確認されている。当時、正日総書記が正男にBDA問題解決の特命を下したとの噂も流れていたほどだ。


つまり、正男が後継者争いから脱落して放蕩息子になっていたというのはカムフラージュで、息子を不憫に思う正日の直属として動いていたという説だ。


「マカオのコロネア島に2軒の豪邸を構え、ブランド品の買いあさりや深酒を繰り返すといった自堕落な生活ぶりばかりが取り沙汰されましたが、実際は偽造旅券所持事件の翌年には帰国し、朝鮮コンピューター委員会委員長の肩書で北朝鮮のIT化を推進していたのです。さらに、スカッドミサイルといった武器を海外に売却し、売上金を利子の高い銀行に預け、不動産や株の投機で増やすのも正男氏の仕事でした」(同・ウオッチャー)


つまり放蕩息子に見えていたのは“死の商人”であることを隠すためのベールだったのである。


その3へ続く)



【画像】


(C)Fat Jackey / Shutterstock


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