093A型攻撃型原潜の騒音レベルが大幅に低下—中国メディア

8月16日(金)6時0分 Record China

中国メディアの新浪網は、中国の093A型攻撃原子力潜水艦はそれまでの中国の原子力潜水艦に比べて騒音レベルを大きく低下させたと紹介する記事を発表した。写真は093A型と見られる潜水艦。

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中国メディアの新浪網は2019年8月13日付で、中国の093A型攻撃原子力潜水艦がそれまでの中国の原子力潜水艦に比べて騒音レベルを大きく低下させたと紹介する記事を発表した。

水は電波を極めて通しにくい。したがって、電波を利用して相手の位置や動きを探るレーダーが使えない。また水中では目視も事実上、不可能だ。そのため、潜水艦の位置を探るには音波を利用する。いわゆるソナーだ。

ソナーには「アクティブ・ソナー(主動的ソナーの意)」と「パッシブ・ソナー(受動的ソナー)」がある。「アクティブ・ソナー」とは対象物に対して音波を照射し、反射音により位置などを知る手法だ。対象物をより確実に探知できる一方で、相手を探知するために音波を出すこととで、こちらの存在も探知されてしまう。

「パッシブ・ソナー」は、対象物の発する音波を探知して位置などを知る手法だ。音波を出しての探知ではないので、こちら側は知られずに相手側の情報だけを得ることも可能になる。潜水艦にとってパッシブ・ソナーで探知されることは、いつでも攻撃されておかしくない状態に陥ったことを意味する。さらに、潜水艦は船体の一部が破損すれば、乗組員の生還率は極めて低くなる。つまり、潜水艦にとって静粛性は、極めて重要な性能ということになる。

中国の潜水艦は従来、航行時の静粛性について極めて劣るとされてきた。比較的改良されたとされる091型も、後期型で騒音レベルは140〜150デシベルで、米国のロサンゼルス級の105〜125デシベルに比べて相当に大きい音を出すとされた。

新浪網記事は、海外でも093A型の騒音は110デシベル程度に引き下げられたと見られていると説明。米国最新のバージニア級原子力潜水艦では騒音レベルが100デシベル以下に抑えられているとされるので、まだ差はあるが、093A型は騒音をロサンゼルス級の中期のレベルまで引き下げており、国際的な「静粛型潜水艦」に仲間入りしたと主張した。

記事はさらに、093A型潜水艦が騒音を大きく減らすことのできた原因は、原子炉にあると紹介。原子炉を稼働している際には、常に冷却水を循環せねばならない。そのためのポンプは、騒音源になってしまう。093A型は、中低出力での運転時には冷却水を自然循環させればよくなったという。つまり、冷却水用のポンプを動かす必要がない。

093型の初期タイプを建造した時期には、改良型の原子炉が登場しておらず、原子炉稼働時には常にポンプを動かさねばならなかったので、騒音レベルが大きくなることを避けられなかったという。

記事は、09A型では振動部分を台座に乗せ、台座部分と船体構造部分の間に減振材を置く方法も、新技術を取り入れた吸音材を利用したこともあり、騒音の低減に効果を発揮したと紹介した。

記事はまた、中国の093型原潜シリーズにはさらに改良が加えられる可能性があると主張。さらに効率のよい減振材や、ウオータージェット推進システムの採用で、中国の潜水艦作戦能力はさらに向上していくとの見方を示した。(翻訳・編集/如月隼人)

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