香港情勢、米中の新たな火種に=中国「背後で扇動」と米批判、けん制するトランプ大統領

8月16日(金)13時0分 Record China

緊迫化する香港情勢が米中間の新たな火種になりつつある。中国は「米国が背後で扇動」と批判。トランプ米大統領は香港をにらんだ部隊の動向を明らかにして中国をけん制した。香港国際空港。

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香港の逃亡犯条例改正に端を発した大規模なデモが香港国際空港の占拠にまで発展する中、中国は「米国が背後で扇動」と批判を強めている。これに対し、トランプ米大統領は香港をにらんだ部隊の動向を明らかにして中国をけん制。緊迫化する香港情勢は米中間の新たな火種になりつつある。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルよると、中国本土と香港の中国政府系メディアは8日と9日、香港の米総領事館員がホテルのロビーで反対派の主要人物らと面会した写真を公開した。5年前に普通選挙を求める「雨傘運動」で香港を揺るがした抗議デモの指導者の姿もあり、米国の「黒い手」が抗議活動の背後にある証拠だと論じた。

中国国営中央テレビ(CCTV)は9日、米中央情報局(CIA)は2000年代に旧ソ連諸国で起きた抗議活動「カラー革命」を扇動したことで知られると報道。中国政府は今週、香港の騒乱はカラー革命の様相を呈しているとの見方を示した。

国営新華社通信は「香港の反対派と過激勢力は街頭運動を策動し続け、さまざまな手段や方法を用いて騒ぎと乱を起こし、香港の法治と秩序を深刻に侵食し、香港に恥をかかせ、香港に被害を与えている」と指摘。「彼らは香港を混乱させ、『カラー革命』の泥沼に陥れようとしているのだ。世界に目を向けると、西側勢力に『手出し』された『カラー革命』地区は一つの例外もなく、相次ぐ内戦、社会秩序の喪失、各集団間の衝突、人々の多大な苦難という混乱局面に陥った。香港の未来がこうなっては断じてならない」と訴えた。

中国外交部の華春瑩報道官は13日、米国のペロシ下院議長らが暴力を用いてデモ参加者を鎮圧していると香港警察を非難した上、中国政府が香港の民主と自由を抑圧していると述べたことに言及。「米側は香港で今起きている暴力事件が米国と関係があることを再三否定しているが、こうした米議員数人の発言は世界の人々に新しい有力な証拠を提供した」と主張した。

揺れ動く香港情勢をめぐり、トランプ大統領は13日、米情報機関から得た情報として「中国政府は香港の境界へと軍隊を移動させている」とツイッターに投稿した。投稿に先立ち、トランプ大統領は「極めて大変な情勢だ。中国を含めてどの関係者のためにも事がうまく運び、死傷者が出ないでほしい」と懸念を示していた。

トランプ大統領は14日にも「私は習近平国家主席が香港問題について迅速な人道的解決を望んでいることを全く疑っていない」とツイート。ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は1989年の天安門事件に触れ、「米国人は覚えている」と強調し、中国政府の介入をけん制した。(編集/日向)

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