「上海・昆明の空の交通大動脈」プランが5日に運用スタート、航空路を複線化―中国
2024年9月6日(金)14時30分 Record China
中国の長江デルタにある世界レベルの空港クラスターと国際ハブ空港となっている雲南省昆明の長水空港を東西に結ぶ「空の交通大動脈空域最適化プラン」が5日午前0時に運用をスタートした。地上の道路と同じように、空にも「天空を走る道路」がある。今回の「空の交通大動脈」プランの運用がスタートすることで、この東西ライン沿線の空の道がより広くなり、交通容量がより大きくなり、定期便の運航の安全レベルと飛行効率がさらに向上する。
「上海・昆明空の交通大動脈」プランは上海・昆明航空路線平行複線化の構想に基づいて計画・構築されたもので、中国の東西方向で最も運航便数の多い航空路であるH24航空路について複線化を実施し、これまでのような1本の航空路を往路便と復路便が混在して飛行している「単線」から、往路と復路で方向別にそれぞれ一方通行の経路を設定する「複線」へと規模が拡大された。プランの主体は平行する2本の航空路で構成され、東区間は空域を柔軟に使用する方式が用いられ、上海ターミナルコントロールエリアにつながる。西区間は新たに開設された接続航空路によって中国・ミャンマー間、中国・ラオス間の空の出入国ルートに直接つながっている。このプランによって多くの空港が結ばれ、空の基幹ルートの一方通行循環運航という新たな構造が実現した。
中国民用航空局(民航局)空中交通管理局空域管理センター空域管理室の張俊傑(ジャン・ジュンジエ)副室長は、「『上海・昆明空の交通大動脈』は上海の浦東空港と虹橋空港、杭州の蕭山空港、南昌の昌北空港、長沙の黄花空港、貴陽の竜洞堡空港、昆明の長水空港という七つの利用者数1000万人級のハブ空港を効果的に結び付けるもので、中国の東西を結ぶ空の交通の大動脈であり、中国の国家立体総合交通網の構築における重要な構成要素でもある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)