NHK中国籍スタッフ不適切発言の処分結果に、中国ネット「言論の自由は?」「もし中国なら…」
2024年9月13日(金)16時0分 Record China
NHKの国際放送で中国籍の外部スタッフが不適切な発言を行った問題で、NHKが関係者の処分を発表したことが中国でも報じられ話題になっている。
中国メディアの中国新聞網は12日付の報道で、中国籍の40代の外部スタッフが8月19日に同局で放送された短波ラジオなどの国際放送とラジオ第2放送の中国語のニュースで「尖閣諸島は中国の領土」と述べたほか、英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などと発言したと、騒動の背景を説明した。
その上で、朝日新聞の報道を引用して、同スタッフが放送前の打ち合わせで「靖国神社で落書きが見つかり、警視庁が器物損壊事件として捜査している」というニュース原稿を読むことに難色を示していたことを伝えた。ただ、本人がその理由を「NHKの原稿はあいまいで、あいまいなものをそのまま翻訳して中国語で放送したら、個人に危険が及ぶ」と語っていたことについては、中国新聞網の記事は触れていない。
そして、総務省が11日にNHKに対して行政指導を行ったこと、NHK国際放送担当理事が辞任すること、稲葉延雄会長や井上樹彦副会長ら役員4人が役員報酬1カ月分の50%を自主返納することなどを紹介。「一部で処分が軽すぎるとの声も上がっており、稲葉会長の辞任を求める声も出ているが、稲葉会長本人は改めて謝罪しただけで、辞任の意思は示さなかった」と伝えた。
中国のネットユーザーからは「(日本は)ファシズム国家」「日本には言論の自由があるのではないのか?」「民主、自由はどこへ?」「本人が抵抗を示しているのに言わせるとは。余計なことを言ってしまうのも致し方なし」「しかも事実だしな」「なぜ政治的に敏感な問題の原稿を中国人に読ませる?」といった声や、「彼は英雄」「20年余りやってきてついに勇気をもって立ち上がったんだな」「彼はすでに中国に帰国しているらしいが、早く新しい仕事が見つかることを祈っている」「国営テレビで雇ってあげて」といった声が上がった。
一方で、「これからは愚か者だけが中国籍のアナウンサーを雇い続ける。(同スタッフは)自分でいい気になって、他の日本で生活している人たちの道をつぶした」「もう日本のテレビ局では中国人は採用されなくなるだろう」「愛国はいいが、職務上のルールも忘れてはならない」「もし同じことが中国で起きたら刑務所行きだろうな(笑)」などのコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)