倒れた選手を助けた17歳が一緒にゴール 南ア・クロスカントリー大会で

9月17日(日)16時13分 Techinsight

熱中症で倒れた少年とともにゴールする選手(画像は『News24 2017年9月13日付「‘The country's future lies in deeds like this’ - coach says about Samaritan runner」(Roger Sedres, ImageSA, Gallo Images)』のスクリーンショット)

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9月9日、南アフリカ北西州ポチェフストロームでクロスカントリー・クラブ・チャンピオンシップが行われた。舗装された道路だけでなく野山を走り抜けるクロスカントリーは、南アフリカでは学校でもクラブ活動として行われているほど人気のスポーツだ。全国から強豪が集まったこの日の大会では、優勝を狙っていた16歳少年がゴール直前で倒れるというハプニングが起こった。誰もが彼を追い抜いていく中、ひとりの少年が立ち止まったのだ。『News24』が伝えている。

プレトリアに住む16歳のエムポー・ミッチェル君(Mpho Mitchell)は、“クロスカントリー6キロ・16歳以下の部”で優勝を狙えるほどの実力の持ち主である。しかし9日の大会では、ゴール直前150メートルのところで厳しい暑さにやられ倒れこんでしまった。

競技のうえでは結果が全てである。他の選手は自分の記録のために次々とミッチェル君を追い抜いていったが、ひとりの少年が立ち止まった。ラステンバーグに住むローネン・ウーストハイゼン君(Ronen Oosthuizen、17)だ。彼もはじめはミッチェル君を横目に通り過ぎたが、すぐに戻ってくると彼を抱えて150メートル先のゴールを目指した。

ゴール目前で自分のレースを諦めミッチェル君に手を差し伸べたウーストハイゼン君の姿に、応援していた観客からは拍手が沸き起こった。2人は支え合いながら23分55秒でゴールし、ミッチェル君は16歳以下の部で68位、ウーストハイゼン君は17歳以下の部で85位となった。

ミッチェル君のコーチであるスティーブ・ママセディさんはレース後、「選手たちには助けあうことを教えている。これが将来、この国のあるべき姿だ」とウーストハイゼン君の行動を褒め称えた。

「アシックス南アフリカ」の営業部長であるアラン・スミスさんは、2人がゴールを目指す写真をFacebookに投稿し「自分を犠牲にし仲間を助ける姿に涙が止まらなかった。“TOGETHER WE CAN BE STRONGER(一緒ならより強くなれる)”という精神に、この国には希望があると強く思った。彼を誇りに思う」とコメントしている。

なお今年4月のロンドンマラソンでは、ゴールまで残り300メートルというところで倒れたランナーを助けて最後まで一緒に走った選手がいた。また7月にはハワイ島で行われたトライアスロン大会で、レースの最中に倒れた選手に救命処置をした女医が話題となった。

画像は『News24 2017年9月13日付「‘The country's future lies in deeds like this’ - coach says about Samaritan runner」(Roger Sedres, ImageSA, Gallo Images)』のスクリーンショット

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