NHKラジオ国際放送などで「尖閣は中国の領土」発言の中国人、騒動について語る

2024年9月23日(月)18時40分 Record China

NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで沖縄県の尖閣諸島を「中国の領土」などと発言して契約を解除された中国籍の元外部スタッフが中国メディアの取材に応じた。写真はNHKホール。

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NHKのラジオ国際放送などの中国語ニュースで、沖縄県の尖閣諸島を「中国の領土」などとニュース原稿にない発言をして契約を解除された中国籍の元外部スタッフがこのほど、北京日報グループのメディア「長安街知事」の取材に応じた。



NHKのプレスリリースによると、NHKの短波ラジオと衛星ラジオの国際放送、ラジオ第2放送で19日午後1時1分から同15分まで伝えた中国語のニュース番組の中で、中国籍の40代男性の外部スタッフが、「靖国神社で落書きが見つかり、警視庁が器物損壊事件として捜査している」というニュースを伝えた際、原稿にはない「『軍国主義』『死ね』などの抗議の言葉が書かれていた」という文言を一方的に加えて放送した。そして、沖縄県の尖閣諸島について、中国語で「釣魚島と付属の島は古来、中国の領土です。NHKの歴史修正主義宣伝とプロフェッショナルではない業務に抗議します」と原稿にはない発言を行い、英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな。彼女らは戦時の性奴隷だった。731部隊を忘れるな」とも発言した。



中国籍の元外部スタッフによると、靖国神社の石柱に「軍国主義」「死ね」などの抗議の言葉のほか、トイレを意味する中国語などの文字が落書きされていて、うち「軍国主義」「死ね」は中央の位置に書かれていたにもかかわらず、NHKは国内向けの原稿でその事実を覆い隠すことを選択し、中国語ニュースでも国内向けの原稿通りに放送する準備を進めていたので、その場で反対したという。



中国籍の元外部スタッフによると、NHKが「トイレ」という言葉を残し「軍国主義」という言葉を隠そうとしたのは「この事件を『下品な行為』と位置付けようとしたためと思われるが、それは、落書きをした人の訴えとは明らかに異なるもので、NHK国際部のやり方は民衆を欺くだけでなく、客観報道の原則にも背き、ほかにたくらむところのあるものだったので、1人の中国人としてそのような内容を放送することに断固反対した」という。(翻訳・編集/柳川)

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