日本「被団協」のノーベル平和賞受賞に中国外交部がコメント、中国ネット民も反応
2024年10月15日(火)11時0分 Record China
2024年のノーベル平和賞が日本原水爆被害者団体協議会(被団協)に授与されることが決まったことについて、中国外交部の報道官が質問に回答した。
中国メディアの観察者網などによると、14日の外交部定例会見で記者からコメントを求められた毛寧(マオ・ニン)報道官は「関連の報道を承知している。中国側は一貫して、全面的かつ徹底的に核兵器を廃絶し、核兵器のない世界を実現することは、人類共通の利益に合致すると考えている」と述べるにとどめ、直接的な評価は避けた。
中国のSNS上では受賞決定が報じられた後から反発する声が多く上がっており、「原爆を落とされてノーベル平和賞を受賞できるなら、日本が最も平和な国であることを示すためにもっと落としてやれ」という心無い声に多くの共感(いいね)が集まっている。
このほかにも、「意味不明」「本当に理解不能だ」「滑稽極まりない」「また被害者を気取っている」「ナチスにノーベル平和賞を与えるようなもの」「731部隊はいつ受賞するの?」「ノーベル平和賞も名ばかりだな」「戦後秩序を否定する新たな例だ」「南京大虐殺の被害者団体を来年のノーベル平和賞に推薦しよう」「これでは南京大虐殺の犠牲者は成仏できない」といった声が殺到。毛寧報道官のコメントについても「どういう意味だ?ノーベル賞を支持するということか?」とかみつくユーザーもいた。
一方で、ごく少数ながら「受賞を祝福する」「これは南京の件とは別問題だ」「核兵器のない世界こそ、平和な世界だ」などの声も見られた。(翻訳・編集/北田)