劇場アニメ「ルックバック」が26日から中国で上映!ポスターの秘密に「驚いた」「ワクワク」の声
2024年10月16日(水)23時0分 Record China
2024年10月15日、日本の劇場アニメ「ルックバック」が、今月26日より中国で上映されることが分かり、中国のSNS・微博(ウェイボー)で話題になっている。
「ルックバック」は、藤本タツキ氏の漫画が原作。小学4年生の主人公・藤野は、学年新聞で4コマ漫画を連載しており、同級生や家族から絶賛されていたが、ある日不登校の同級生・京本の4コマ漫画が連載されると、周囲の称賛は京本に向けられ、藤野は漫画を描くことを諦めてしまう。すると、教師から卒業証書を届けるよう頼まれた藤野は、初対面の京本に「ずっとファンだった」と告げられ、一緒に漫画を描くことに。しかし時が流れ、高校卒業後に進路が分かれると、すべてを打ち砕く事件が起きる。この事件をきっかけに枝分かれした2人の人生を描く。
微博で590万人以上のフォロワーも持つブロガーが「個人的に今年最も期待している劇場アニメ『ルックバック』の公開日が決まった!。10月26日に劇場で皆さんと会えるのが楽しみ」と上映開始日決定のニュースをシェアし、同作品のポスターについて「右下に描かれている積まれた漫画は『ONE PIECE(ワンピース)』で、左の本棚や床にも『少年ジャンプ』が見える。原作者・藤本タツキ氏の代表作『チェンソーマン』もこの雑誌に連載されているよね」と投稿した。
また、「左側の本棚には、『りぼん』(『ちびまる子ちゃん』が連載されていた雑誌)や『マーガレット』など、少女漫画雑誌がたくさん並んでいる。これらも『少年ジャンプ』と同じく集英社の刊行物だ」と紹介。さらに、「ベッドのヘッドボードに貼られている青い小さなポスターは、構図から『時をかける少女』を思わせるが、描かれた人物が飛び蹴りをしているので、ブルース・リーの姿勢を模しているようだ。これは『時をかけるブルース・リー』だね?(笑)」と述べた。
同ブロガーは、「主人公の名前は『藤野』と『京本』で、この二つの名前の一部を取ると『藤本』、つまり原作者の藤本タツキとなる。これは作者が漫画を学んだ過去の経験を象徴しているとも考えられる」とし、「同作には他にもこうした遊び心がたくさん隠されているだろう。これらにはクリエイターたちの夢を形にし、観客にその熱意と情熱を届けたいという思いがこもっている。多くの人がこの作品に涙するのは、2人の少女の友情に心を打たれたからだけでなく、自分が信じ続けた夢、そして理解されない中でも貫いた信念に対してだと思う。ぜひ、10月26日に劇場でこの感動的な作品と出会い、自分がかつて持っていた、あるいは忘れかけていた情熱を見つけてほしい」と勧めた。
これに対し、中国ネットユーザーからは「ポスターを見るだけでワクワクする!」「ポスターがこんなに細かいなんて驚いた」「ポスターから制作チームのこだわりが伝わってくる」「このポスターを(スマートフォンの)壁紙にする!」などと、ポスターのデザインを高評するコメントが集まった。
また、「これは絶対に見に行かなきゃ!」「作画が完全に私の好み。楽しみ!」「もう心は10月26日に飛んでいるよ」「大スクリーンで見たらさらに良いんだろうな!」「ついに公開日が決まったね。みんなで一緒に見に行こう!」とのコメントも寄せられた。
なお、今年6月の上海国際映画祭で先行上映された際には、中国のドラマ・映画の情報サイト・豆瓣電影(douban)で、中国の観客から続々と五つ星(満点)レビューが投稿されていた。(翻訳・編集/岩田)