インドの鉄道プロジェクトと伝える投稿の動画、実際は中国で撮影されたもの―仏メディア
2024年10月23日(水)7時0分 Record China
中国メディアの参考消息によると、インドの鉄道プロジェクトが2024年10月に完了すると誤って伝える投稿で何百万回も視聴されている動画は、実際には中国中部の湖南省で撮影されたものだと仏AFP通信が18日付で報じた。
AFPによると、10日にFacebook(フェイスブック)に投稿された動画には山岳地帯の川沿いのトンネルを駆け抜ける列車が映っていて、「ウッタラーカンド州のデブプラヤグ・シュリーナガル間を疾走するこの列車を見て、税金がどこに使われているのか安心してください」というヒンディー語のキャプションが添えられていた。
この動画はFacebookやX(旧ツイッター)の類似の投稿で200万回超も視聴されている。
ウッタラーカンド州鉄道路線プロジェクトのチーフマネジャー、アジット・シン・ヤダブ氏は16日、AFPに対し、同州のこの鉄道路線の工事はまだ完了しておらず、25年12月までに完了することが目標だと明らかにした。
AFPがGoogleで逆画像検索とキーワード検索を行ったところ、24年10月2日にTikTokの中国本土版「抖音(ドウイン)」に同じ動画が投稿されているのが見つかった。投稿へのコメントによると、この場所は湖南省慈利県岩泊渡鎮付近だという。
さらにキーワード検索を進めたところ、YouTubeとXでこの動画の長尺版が見つかった。Google Earth上の慈利県の衛星画像は長尺版の映像と一致している。(翻訳・編集/柳川)