NHK国際放送で「尖閣は中国の領土」発言の中国籍元外部スタッフ、帰国当時の状況語る
2024年10月25日(金)15時0分 Record China
NHKの国際放送で「尖閣諸島は中国の領土」などと述べた元外部スタッフの取材音声を、中国誌・環球人物が中国のショート動画プラットフォーム「快手」でこのほど公開した。
この元外部スタッフは中国籍の男性で、8月19日に同局で放送された短波ラジオなどの国際放送とラジオ第2放送の中国語のニュースで「尖閣諸島は中国の領土」と述べたほか、英語で「南京大虐殺を忘れるな。慰安婦を忘れるな」などと発言。男性はその後、中国に帰国したと報じられた。
男性は環球人物の取材でその帰国当時の状況を語っており、「金曜、土曜に日本を出発できる(※8月19日は月曜日)」と考える一方、弁護士の電話番号を覚えるなど逮捕される準備をしていたことを明かした。
だが、22日午後に日本のテレビ局だという人物が玄関のベルを押し、この人物から名前を確認された男性は「私はあなたが言う人物ではありません」と応じた後、「他のメディアも次々とやって来て包囲攻撃の局面になりそうな気がする。これは日本のメディアが逮捕の情報を手に入れた可能性があることを意味する」「もし行かなければ1時間で家の前に多くのカメラが集まるかもしれない」と考えたという。
そして男性はほぼ15分という時間でスマートフォン、パソコン、パスポート、身分証などの貴重品をかばんに詰め、マスクとサングラスを着けて家を出た。その後乗ったタクシーでは「メディアに追いかけられるかもしれない。早く行ってください」と伝えたといい、男性は「こういう状況はよくあることで、運転手は通常協力してくれるものだ」とも付け加えている。(翻訳・編集/野谷)