女がトイレで焼身自殺図るも失敗、複数世帯の下水管やトイレが爆発する大事故に―中国
2024年10月26日(土)9時0分 Record China
2024年10月24日、香港メディア・香港01は、中国・遼寧省でトイレに火を放ち焼身自殺を図り、集合住宅のガス管や下水管が破裂する大事故を起こした女に実刑判決が下ったことを報じた。
記事によると、同省丹東市に住む女が1月、生活のストレスに耐えかねて焼身自殺を思いつき、ガソリン30リットルを購入してその一部を自宅のトイレの床や洗濯機に振りかけて点火した。火の手が上がったことを素早く察知した隣人によって火は消し止められたものの、集合住宅に設置されていた天然ガスの輸送管が破壊されたほか、トイレの排水溝からガソリンが下水管に流れ込んだことにより、集合住宅内の複数世帯の下水管やトイレで爆発が発生し、集合住宅入口の下水マンホールのふたやコンクリート管も爆発、破裂した。
女はこの事故に対する刑事責任を問われ、10月23日に同市中級法院で行われた裁判で放火罪により禁錮3年6カ月の実刑判決を受けたという。
この件が中国のSNS・微博(ウェイボー)で注目を集めると、国務院応急管理部がSNSアカウントを通じて「都市の下水道では有機物の代謝により大量の可燃性ガスが発生する可能性があり、一度火の手が上がれば爆発が極めて起こりやすい。トイレや下水道、地下管路、井戸、浄化槽などに火種を投げ込み、悲劇を起こさないように」と呼びかけた。
記事によると、この件について中国のネットユーザーは「隣人が早く発見していなかったら、建物が丸ごと吹っ飛んだだろうし、いったいどれだけの人が巻き込まれたことか」「やってることは高層階からレンガを落とすのと同じ」「姉さん、どんなに生活のストレスがたまっても火遊びはいけないよ」といった感想を残しているという。(編集・翻訳/川尻)