日本にまた首相がコロコロ変わる時代がやってくる?―米メディア
2024年10月28日(月)12時0分 Record China
2024年10月28日、環球時報は、今回の衆議院選挙が自民党の大敗に終わったことについて、石破茂首相の早期退陣となれば日本が再び頻繁に首相交代の発生する状態に陥る可能性があると海外メディアが報じたことを伝えた。
記事は、米ニューヨーク・タイムズが27日「総選挙後の最大の問題は、石破氏が自民党総裁の地位を保てるかどうかだ」とし、石破氏が総裁就任後に党内スキャンダルを一刀両断するような措置を講じることができず、裏金問題に関わった衆院選立候補者十数人に党の公認を与えないという処分に留まった上、選挙期間中には非公認候補の政党支部に2000万円の活動費を支給していたことが取り沙汰され、信頼回復のチャンスを失ったという世論の見方を報じたことを紹介した。
また、石破氏が自民党総裁就任時に利上げ、金融所得課税、「アジア版NATO」構想、在日米軍地位協定の見直しなどを掲げてアピールするも、党内勢力の圧力を受けてトーンダウンしたことを指摘。仮に石破氏が総裁の職を辞して首相退陣となれば、日本で以前起こった短期間のうちに首脳が「回転ドアの如くころころ変わる」状況が再び発生しかねないと予測したことを伝えた。
さらに、英BBCが自民党の支持率についてスキャンダルの頻発によってここ数年最低記録を更新し続けているとし、野党の政治集会に参加した女性が「与党は腐っている。国民が物価高にあえいでいる中での与党の腐敗には憤りを感じる。長年投票に行っていなかったが、今回は行くことにした」と述べる一方で、支持したい候補者が見つからず「みんな欲望のために議員になろうとしているのではないかと思えてしまう」と悩んでいることを報じたと紹介。その上でBBCが今回の解散総選挙は石破氏にとってみれば「政治的な賭け」であったとし、日本政治の専門家からは「自民党は、容易にはい上がることができない深い穴を自ら掘ってしまった」との見方が出ていると伝えた。(編集・翻訳/川尻)