けがした子犬を見かけて保護して育てたら3年後にオオカミと判明―中国
2024年11月11日(月)22時30分 Record China
新疆ウイグル自治区ウルムチ市の農村部で、意外な出来事が発生した。ある住人が「けがをした子犬」を保護して3年間にわたり飼ったところ、犬ではなくオオカミだったと分かった。このオオカミは地元の野生動物救護センターに引き渡された。中国メディアの快科技などが伝えた。
この住人は3年前、けがをしている「野良の子犬」保護した。足の1本が自動車のタイヤに押しつぶされたように見えたので、哀れに思って家に持ち帰って世話をした。そしてこの「子犬」をシアンシアン(香香)と名付けた。シアンシアンは徐々に成長していったが、その行動や外観に通常の犬とは違う点が目立つようになった。次第に巨大になり、食事量は驚くほどで、時には1日に1キロほどの肉を食べることがある。しかも野性的で、時折、オオカミのような遠ぼえをするようになった。
シアンシアンが時とともに異常になっていったので、飼い主の疑念は深まっていった。そして警察に通報して助けを求めることにした。地元の警察はすぐに、シアンシアンが飼われている家に行って調べた。シアンシアン体長は約1.2メートルに達し、歯は鋭く、両耳は直立ししていた。鼻筋はまっすぐで、背中の毛は濃く、目つきからは野性的な光が漂っていた。また、人の接近を極めて強く警戒し、誰であれ近づくと、すぐに攻撃態勢になった。警察はこれらの特徴に基づき、シアンシアンは野生のオオカミである可能性が高いと判断した。
警察はウルムチ市の専門部門に連絡した。専門部門を通してさらに鑑定した結果、シアンシアンは野生のオオカミと分かった。シアンシアンは新疆野生動物救護センターに移された。
この出来事は社会各界の広範な注目を集めた。警察は社会に向けて、オオカミは飼育が難しい野生動物で、群で行動して性格は凶暴であり、攻撃力は飼い犬をはるかに上回ると注意を促した。警察はさらに、危険を避けるために野生のオオカミを無断で飼育したり接近してはならないことや、野生動物を積極的に保護して生態バランスを共に守るよう呼び掛けた。
今回の出来事は、野生動物を保護する際には慎重を期し、自分の安全を確保して速やかに関連部門に連絡して専門的な処理を行う必要があることを改めて思い出させた。(翻訳・編集/如月隼人)