中国のナイトタイムエコノミーを一層輝かせるには?—中国メディア

12月1日(日)22時30分 Record China

これまで単調で物寂しかった夜の時間が、今や豊かで鮮烈なものに変わりつつあり、ニーズから生まれたナイトタイムエコノミー(夜間経済)が無視できない流行のキーワードになった。写真は中国のレストラン。

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これまで単調で物寂しかった夜の時間が、今や豊かで鮮烈なものに変わりつつあり、ニーズから生まれたナイトタイムエコノミー(夜間経済)が無視できない流行のキーワードになった。このほど開催された2019年中国ナイトタイムエコノミーフォーラムで、中国観光研究院が「2019年中国ナイトタイムエコノミー発展報告」を発表した。それによると、中国ではナイトタイムエコノミーの市場規模が拡大を続けており、その中では入場料収入頼みの入場券経済が低迷を続け、夜間の外食が引き続き中心を占め、文化・レジャーがニーズのブルーオーシャンになったという。経済日報が伝えた。

■巨大な消費のポテンシャルが発揮されつつある

青年層のライフスタイルの変化により、彼らが夜間消費の中心になった。同研究院がまとめたデータでは、80後(1980年代生まれ)と90後(1990年代生まれ)が夜間の観光消費のうちそれぞれ40.0%と19.8%を占めた。北京市文化・観光局の党組メンバーで副局長の王粤氏は、「地下鉄の終電で見かけるのは若い人ばかり。ナイトライフと若い人の結びつきは緊密だ」と話した。

ニーズを受けて、巨大な消費のポテンシャルが発揮されつつある。資料によると、中国の消費の60%が夜間に行われていることで、ナイトタイムエコノミーの発展は人々の素晴らしい生活に対するニーズを満たすための必然的な選択であるだけでなく、消費を拡大し、経済の質の高い発展を後押しするための内在的要求にもなっている。

ナイトタイムエコノミーに詳しい趙一静氏は、「観光客が都市で夜に観光したがる原因はさまざまだ。たとえば夜景が美しいとか、夜にレジャープログラムが多いとか、夜間の観光商品には独特の魅力があるなどだ。しかし観光客が都市で夜に観光したがらない原因は実に簡単なことで、交通の便が悪い、公共施設が整備されていない、安全が確実に保障されないの3点に尽きる。政府主管部門はナイトタイムエコノミーを重視するなら、夜間の安全性、交通、緊急時対応施設、公共サービスなどで政策の協調と保障を強化するべきだ」と述べた。

また趙氏は、「夜間消費の種類をみると、ナイトタイムエコノミーが比較的優良な発展を遂げる都市は、外食消費の割合が7割を超えている。ここからわかるのは、夜間観光は夜市とライトアップショーだけではないということだ」と述べた。

■文化・レジャープログラムを重視すべき

今後、ナイトタイムエコノミーがより大きく発展するには、市場主体を拡大し、夜間のレジャー商品と観光商品の種類を豊富にし、供給の質を高めることが必要だ。趙氏は、「同報告によると、ストリートの夜間観光、夜市、グルメ街よりも、観光客は夜間イベントや文化施設の方に行きたがる。これはつまり、夜間の文化レジャーイベントが消費ニーズのブルーオーシャンになるということだ」と説明した。

同報告によれば、ナイトタイムエコノミーでは「旧御三家、新御三家、次の御三家」を発展させるべきという。「旧御三家」とは夜市、各種公演、観光スポットを指し、「新御三家」にはイベント、施設、ストリートが含まれる。趙氏は、「夜間イベントは文化の新たな媒体、都市の新しい名刺になることができ、文化施設は都市の新しい風景を形作り、ストリートは商品の頻度が高いエリアで、新たに登場したネットで人気のエリアでもある。ナイトタイムエコノミーの『次の御三家』とは、書店、古い歴史のある町、農村を指す。書店がより多く担うのは都市の夜間レジャーという機能であり、古い町と農村は将来の夜間観光の新たな目的地になる」と指摘した。

デリバリーサービス・美団の副社長で、美団研究院の院長を務める来有為氏はビッグデータの分析を通じ、「ナイトタイムエコノミーの消費はすでに初期の夜市から食、観光、買い物、娯楽、体験、各種パフォーマンスからなる多様化した消費へと発展した。多様な文化パフォーマンス、画廊鑑賞、ファッションショーなどが観光客のナイトライフを豊富にし、観光客に足を止めさせる重要な要因になった」ことを発見したという。

来氏は続けて、「ナイトタイムエコノミーにはより多くの新しい体験が必要で、科学技術や文化などの要素を注入する必要もある。単に昼間の営業時間を夜まで延長するだけなら、消費者を引き付ける力はない。ナイトタイムエコノミーの発展ではコンテンツや体験を重視することが必要不可欠で、特に文化と観光の融合、文化と科学技術の融合を通じて、中国内外の企業が主題が明確かつ質の高い夜間の文化レジャー活動と体験活動を打ち出すよう誘導・支援しなければならない」と述べた。

来氏の見方によれば、「若者の消費ニーズにどうやって応えるかを考える必要がある。たとえば、リアル脱出ゲームは今、若者に大変人気がある。調査分析によると、今年のリアル脱出ゲームの売上高は川上、川中、川下を合わせて100億元(約1500億円)を超える見込みで、北京、上海、成都、深センのような都市で特に発展して、映画やカラオケに続く新たな消費のホットスポットになった」という。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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