夜空に光る無数のUFO発見! …ってStarlink衛星かい!

1月8日(水)22時0分 GIZMODO


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Photo: Kessley StandingRock

宇宙開発 vs 天体観測。

モンタナ州北部の住民から、奇妙な光が空に降り注いでいるとの報告がありました。すわ宇宙人が搭乗するUFOか…と思いきや、その正体はSpaceX(スペースX)のStarlink(スターリンク)衛星でした。

SpaceXは衛星インターネット計画の一環として、5月に60基、11月11日に60基の人工衛星を打ち上げました。しかし、光を反射するこの人工衛星は夜空に光の列となって出現し、人々からはUFOかと恐れられ、また天文学者を苛立たせているのです。

最近ではモンタナ州ブラウニング、ロッキー・ボーイ、ロッジポールの各市でStarlinkの人工衛星が観測され、住民から地元の報道機関に情報が寄せられました。メリーランド大学のコンピューターサイエンティストのJen Golbeck(イェン・ゴルベック)氏はツイートにて、Starlinkがイリノイ州、アイオワ州、ミシガン州でも先週観測された可能性があると指摘。また5月に打ち上げられたStarlinkはヨーロッパでもUFOのような光列となって目撃されています。

Starlinkが天体観測のジャマになっているしかしより深刻なのは、このStarlinkが天体観測のジャマとなることです。Gizmodoでも先月、チリのセロ・トロロ天文台のDark Energy Cameraにて、撮影画像にこれらの人工衛星が含まれていることをお伝えしました。40回の露出のうち1回にStarlinkが含まれており、個々の衛星は最終的に分裂して、あるべき軌道へと移動しています。

Northwesternの天文学者ことCliff Johnson(クリフ・ジョンソン)氏がGizmodoに語ったところによると、現在ももちろんそうですが、衛星の数が増えるにつれこの問題はより顕著になるかもしれないとしています。今年打ち上げられた衛星は、2025年までに1万2000基もの人屋衛星を展開する計画の最初の運用に過ぎず、SpaceXは2020年初めにも追加の60基を打ち上げると発表しています。

また今夏に国際天文学連合(IAU)は、衛星コンステレーションの運用者に対し、天文学のコミュニティと協議してその潜在的な影響を理解し、最小限に抑えるように衛星を管理し運営する規則を策定することを求めるという声明を発表しています。

イーロン・マスクもこの件について発言なお、SpaceXのCEOことElon Musk(イーロン・マスク)氏は、衛星の反射率を下げるようにチームに支持したことをツイートしています。しかしナショナル・ジオグラフィックによれば、天文学者は衛星打ち上げの前に協議をしてほしかったと望んでいるそう。さらにNew York Timesには、反射率を下げるような修正は感度の高い望遠鏡では効果がない可能性の指摘が寄せられています。

また、Starlinkの運用や競合他社による独自の衛星コンステレーションを招いて、さらに夜空が光で汚染され、それどころか宇宙ゴミ(デブリ)の増加につながる可能性もあるというのです。

もし夜空に光の筋を見たら、おそらくそれはエイリアンのものではありません。それらは世界中の天文学者の頭痛の種なのです。

GIZMODO

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