居候暮らしから6年でユニコーンに。VISAが5830億円でPlaid買収

1月15日(水)12時15分 GIZMODO


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「フィンテックのハッピーな配管工たち」
Forbes
今の売上の30〜58年分! インスタ5社買ってもお釣りがくる!

近年フィンテック史上稀に見る53億ドル(約5830億円)の高値で世界のVISAカードが、銀行口座とアプリをつなぐAPI開発元「Plaid(プラッド)」を買収する計画を明らかにしました。

フィンテックと銀行をつなぐ配管工サンフランシスコのPlaidは創業わずか6、7年です。この会社のどこにそんな価値が!?と思ったら、名前が出ないだけで、実は米国のデジタル銀行Chime、モバイル投資Acorns、手数料無料の株取引Robinhood、仮想通貨大手取引所Coinbase、金融管理Clarity Moneyなんかの主要アプリにだいぶ食い込んでるんです。こちらがその図。


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Plaidの金融データネットワーク。左が銀行、右がフィンテック、それをつなぐPlaid
Plaid
スッキリして見えますが、内実はこんなことになってます。


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Plaid
吐きそう…。Forbesのタイトルにもあるように、Plaidはいわば新興フィンテックアプリと既存の銀行口座を結ぶ「配管工」の役目を果たしています。VISAはこれを世界展開させたい方針です。

少額振込の認証要らずのスピーディー決済Plaidの強みは、少額振込の認証をしなくてもスピーディーに送金できることです。PayPal傘下の個人間送金アプリVenmo(ベンモ)も、Plaidとタッグを組んだおかげでリアルタイムの残高照会が可能になって、即時送金を実現しました。

銀行側にはデータを締め出す動きももちろん口座情報を抜き取られて面白くないのは銀行側です。Capital Oneはアプデでアクセスを遮断しましたし、最近もPNC銀行が「データアグリゲータ(Plaidなど)は情報をずっと保存するので危ない」という理由でPlaidを遮断したばかり。Venmo利用者が「口座が使えない!」と大混乱になりました。

銀行連合が開発したP2Pアプリ「Zelle」と綱引きほんでPNC銀行が代わりにおすすめしたのがZelle(ゼル)という、口座と口座を結ぶ P2P直接送金サービスです。開発元は米銀大手7行なので、対抗心むきだしですよね。2016年7月にスタートし、銀行のアプリという信頼度で急速に提携先とユーザー数を伸ばしています。見知らぬ人同士の送金には要注意ですけどね。相手の電話番号やメールアドレスをちょっと打ち間違えるだけで、赤の他人に送金されて、全部自己責任になっちゃうので。

フィンテックにはユニコーンがゴロゴロいる
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VISA
しっかしフィンテック業界、大型買収が花盛りですよね。VISAが発表した資料を見ても、この5年でなんと7688件も投資話がまとまっており、調達額は1200億ドル(約13兆2061億円)にも達しています。世界のネット購買人口、それに占めるフィンテック利用者の割合が増え、フィンテック各社も軒並み利用者が増大中。1社1社買うのもいいけど、APIの元締めを買うのは賢い戦略かもしれません。Mastercardの追随も予想されますね。

最後にフィンテックをさわやかに語るZach Perret(ザック・ペレット)CEOと、ビジネスモデルを説明するWilliam Hockey(ウィリアム・ホッキー)CTOのプレゼンをどうぞ。どちらも口を開かない早口で、まるで腹話術です。

「金融データは個人のものになり(=オープン銀行)、決済が必要な会社は全部まとめてフィンテック。それをPlaidは応援する」と話しています。自信満々の2人ですが、最初にシリコンバレーでVCを回ったときには行く先々で投資を断られて、友達のソファや彼女の家に転がり込んで、食べ物も恵んでもらっていたみたい。今ごろはきっとみんなで酒盛りですね。

GIZMODO

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