新型Let's noteはオリジナルデザイン天板とカスタマイズメニューで攻める

1月16日(木)6時5分 ITmedia PC USER

発表会場に展示された新型Let's note SV9シリーズ

写真を拡大

 パナソニックは1月15日、同社製モバイルPC「Let's note」シリーズの店頭向け最新モデルを投入し、東京都内で発表会を開いた。
 新モデルは「Let's note SV9」「同LV8」「同QV8」「同RZ8」シリーズで、1月24日から発売(限定モデルは1月25日)する。全モデルオープン価格だが、予想実売価格は24万円前後(税抜き、以下同)からとなっている。
●新たに第10世代Core搭載モデルを用意
 発表会の冒頭、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 モバイルソリューションズ事業部東アジア営業部長の三宅貴彰氏は、「2020年は東京2020オリンピック・パラリンピックの年。パナソニックのLet's noteとTOUGHBOOKは公式パソコンとなっている。工事の現場、(開催期間における)ICTの活用に切っても切れない関係だ。練習中に収集したデータを解析してチームを強化し、競技場において円滑な大会運営を実現するために、さらには、このイベントに関わる全てのビジネスパーソンの大事なツールとして、Let's noteとTOUGHBOOKは真剣勝負のスポーツの現場、真剣勝負のビジネスの現場でしっかりサポートしていきたいと考えている」と東京2020オリンピック・パラリンピックにおけるパナソニック製品の貢献を訴求した。
 あわせて、三宅氏はLet's noteの2019年出荷台数が過去最高であってことを述べた上で、Let's noteがユーザーに選ばれる理由として、「軽量、頑丈、長時間駆動といった製品の特徴を高い次元でまとめ上げており、ユーザーのビジネスを止めないこと、そして、神戸工場生産によるユーザーに安心感を与えることで信頼を得ているため」と語った。
 同じく東アジア営業主幹の野村幸司氏は、Let's note新モデルに導入した新機軸を紹介した。
 まず野村氏が掲げたのはCPUだ。新モデルではIntelの第10世代Coreプロセッサ(開発コード名:Comet Lake)を搭載している。上位構成ではCore i7-10510U(4コア8スレッド、1.8GHz〜4.9GHz)、下位構成ではCore i5-10210U(4コア8スレッド、1.6GHz〜4.2GHz)を用意する。
 野村氏は、5年前に発売したLet's note SX4(第5世代Core i7-5500U搭載)モデルとCore i7-10510Uを備えたLet's note SV9をベンチマークテストのSYSmark 2014 SEで比較した結果として、Let's note SV9のスコアがSX4の1.8倍であったことを示して、処理能力の高さを訴求した。
 加えて、無線LANでも新モデルがWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に準拠したことを挙げている。こちらも、IEEE 802.11ac接続時との転送レートと比較して、Wi-Fi 6が1.4倍速いテスト結果を挙げた。
●直販での新たなカスタマイズメニューを用意
 また、カスタマイズメニューとして「バッテリーライフサイクルNAVI」を新設し、Web直販モデルで利用できるようにした。このサポートメニューは、バッテリーが劣化したことをシステムが自動で検知してユーザーにアラートを出し、そのアラートを受けてユーザーがWeb経由でバッテリーの交換を申し込む。パナソニックから新しいバッテリーが届いたらユーザーが自分で交換する。
 このサポートメニューでは、金額によって36カ月版と48カ月版をユーザーが選択可能だ。「Let's noteはバッテリーをユーザーが取り外せる。だから、バッテリーの交換もサポートセンターで預かることなくダウンタイムが発生せず、ユーザーのビジネスを止めることがない」(野村氏)
 Web直販モデルのカスタマイズメニューでは、これまでの天板やホイールパッドに加え、キーボードでも「ディープネイビー」と「マルサラワインレッド」を選択できるようになった。
 さらにWeb直販モデルのカスタマイズモデルでは、東京2020オリンピック・パラリンピックオリジナルデザイン天板を選べる構成も登場する。この構成ではCPUにCore i7-10510Uを装備する他、メモリが16GB、ストレージは2TB SSD(NVMe)+1TB SSD(SATA)を内蔵している。価格は47万5200円〜だ。「オリジナルデザイン天板では、神戸工場の昇華転写技術を用いて凹凸の隅々までデザインを施した」(野村氏)という。
 次のページでは、特徴的なオリジナルデザイン天板の詳細を見ていく。
●ビジネスモバイルと伝統美を融合させたオリジナルデザイン天板
 製品デザインを担当した、同社デザインセンター プロダクトデザイン部 デザイナーの上原菜月氏が、新しく用意されたカラー天板のデザインコンセプトについて紹介した。
 Let's noteのデザインは「いきいきと働く姿の実現」を目指した「WORKGENIC」と「美しく意味あるカタチの追求」を目指した「Functional Beauty」をコンセプトとしている。Functional Beautyを体現したものとしてLet's noteに実装しているのが、100kg加圧に耐えるストライプボンネットであり、キー入力時の指の引っ掛かりを減らすリーフ型キーボードであり、回転運動でスムーズなスクロール操作を可能にする円形ホイールパッドになる。
 その上で上原氏は、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けたオリジナルデザイン天板では、「ビジネスモバイルと伝統美の融合」をコンセプトに挙げ、日本の伝統美を世界に発信することを目的としていると説明した。
 そのコンセプトに基づいて、今回は6種類の天板を用意している。そのうち「八重麻」(ヤエアサ)、「彩墨」(サイボク)、「薄月」(ウスヅキ)、「和傘」(ワガサ)、「千切り絵」(チギリエ)は日本の伝統美がモチーフだ。八重麻では、文様を表現した組子と麻の葉、桜の花びらを組み合わせ、薄月では大和絵の装飾技法である「すやり霞」を取り入れている。また、「閃光」(センコウ)では、大会エンブレムを構成する45個の四角形で花火を表現した。
 会場には、2人のオリンピック出場選手が招かれた。
●事前アンケートでは「八重麻」が一番人気
 発表会では、ゲストとしてカヌー選手でリオデジャネイロ オリンピック カヌー・スラロームで銅メダルを獲得した羽根田卓也氏と、元新体操選手の畠山愛理氏が登壇した。
 Let's note新モデルの印象について、それぞれ「殺風景なデザインのPCが多いけれど、彩色を施したPCは新鮮で開くだけで気分がうきうきする」(羽根田氏)、「どれも日本の美しさが表現されている」(畠山氏)と述べた。
 また、一番気に入ったデザインを聞かれると、羽根田氏は「彩墨。子どものときから日本史が好きで、びょうぶなどに描かれた金と黒の組み合わせに魅了されてきたので」と答えると、畠山氏は「わたしは八重麻。シックでシンプルなデザインが気に入ったのと、湖に山々が映っているデザインがすてきで」と語った。
 上原氏からは、12月の新国立競技場オープニングイベントで来場者に好みの天板を聞いた結果も紹介された。このアンケートにおいて最も人気が高かったのは八重麻で、薄月は男性に特に人気が高く、千切り絵は女性が好む傾向も確認できたという。
 「男性はシックなデザインが、女性はやわらかいデザインを選ぶ傾向があった。女性はグラフィカルなデザインに抵抗がなく、持つことで明るい気分になると答える人もいた」(上原氏)
 パナソニックのノートPCが、大会公式PCとなったことについて感想も求められると、羽根田氏は「日本のテクノロジーが大会を支えることに選手として心強い」と答え、畠山氏は「支える人たちにとっても、パナソニックのパソコンを現場に持っていけるというのは安心できる」と返した。
 羽根田氏は、普段の練習でもTOUGHBOOKを活用しているが、「これは営業トークではなく、いつもTOUGHBOOKを練習中に使っている。川に浮かんでぬれているカヌーの上でこぎ終わってすぐに、こいでいるところを撮影した映像をTOUGHBOOKにダウンロードしてフォームを確認している」(羽根田氏)
 文字通り、東京2020オリンピック・パラリンピックに振り切ったかのような新型Let's noteシリーズが、ユーザーにどのように受け入れられるのか興味深いところだ。

ITmedia PC USER

「note」をもっと詳しく

「note」のニュース

トピックス

BIGLOBE
トップへ