SIMフリーiPhone6機種を比較|選ぶポイントを一挙解説
2020年1月23日(木)14時0分 しむぐらし by BIGLOBE
ブランド力の高さや使い勝手の良さ、アクセサリー類の多さなどから人気の高いiPhone。2019年11月22日からは、家電量販店などでも入手できるようになったSIMフリー版ですが、もちろん引き続きアップルストアでも購入できます。
今回は、SIMフリー版のうちiPhone 8/8 Plus/XR/11/11 Pro/11 Pro Maxの仕様を比べてみました。どれを買えばよいかお悩みであれば、ぜひ参考にしてみてくださいね。
iPhone 8からiPhone 11 Pro Maxまでずらり比較
まずは、6機種すべての主な仕様を確認してみましょう。
機種名 | iPhone 8 | iPhone 8 Plus | iPhone XR | iPhone 11 | iPhone 11 Pro | iPhone 11 Pro Max |
容量 | 64GB/128GB | 64GB/128GB | 64GB/128GB | 64GB/128GB/256GB | 64GB/256GB/512GB | 64GB/256GB/512GB |
サイズ(高さ×幅×厚み 単位:mm) | 138.4×67.3×7.3 | 158.4×78.1×7.5 | 150.9×75.7×8.3 | 150.9×75.7×8.3 | 144.0×71.4×8.1 | 158.0×77.8×8.1 |
重さ (単位:g) | 148 | 202 | 194 | 194 | 188 | 226 |
ディスプレイサイズ(単位:インチ) | 4.7 | 5.5 | 6.1 | 6.1 | 5.8 | 6.5 |
ディスプレイタイプ | Retina HD | Retina HD | Liquid Retina HD | Liquid Retina HD | Super Ret144.0×71.4×8.1ina XDR | Super Retina XDR |
画素数 | 1,334×750 | 1,920×1,080 | 1,792×828 | 1,792×828 | 2,436×1,125 | 2,688×1,242 |
解像度 | 326ppi | 401ppi | 326ppi | 326ppi | 458ppi | 458ppi |
輝度 (標準) | 625ニト | 625ニト | 625ニト | 625ニト | 800ニト | 800ニト |
コントラスト比(標準) | 1,400:1 | 1,300:1 | 1,400:1 | 1,400:1 | 2,000,000:1 | 2,000,000:1 |
防沫・耐水・防塵性能 | IP67 | IP67 | IP67 | IP68 | IP68 | IP68 |
チップ | A11 | A11 | A12 | A13 | A13 | A13 |
セキュリティ | Touch ID | Touch ID | Face ID | Face ID | Face ID | Face ID |
アウトカメラ数 | シングル | デュアル | シングル | デュアル | トリプル | トリプル |
アウトカメラ画素数 | 12MP | 12MP | 12MP | 12MP | 12MP | 12MP |
アウトカメラ レンズ種類 | 広角 | 広角/望遠 | 広角 | 超広角/広角 | 超広角/広角/望遠 | 超広角/広角/望遠 |
アウトカメラ 絞り値 | 1.8 | 1.8/2.8 | 1.8 | 2.4/1.8 | 2.4/1.8/2.0 | 2.4/1.8/2.0 |
アウトカメラ ポートレートモード | なし | あり | あり | あり | あり | あり |
アウトカメラ ズーム | 5倍デジタル | 2倍光学/10倍デジタル | 5倍デジタル | 5倍デジタル | 2倍光学/10倍デジタル | 2倍光学/10倍デジタル |
フロントカメラ | FaceTime HD | FaceTime HD | TrueDepth | TrueDepth | TrueDepth | TrueDepth |
フロントカメラ画素数 | 7MP | 7MP | 7MP | 12MP | 12MP | 12MP |
フロントカメラ絞り値 | 2.2 | 2.2 | 2.2 | 2.2 | 2.2 | 2.2 |
フロントカメラスローモーション | なし | なし | なし | 120fps | 120fps | 120fps |
動画最大サイズ | HD (30fps) | HD (30fps) | HD (最大60fps) | 4K (最大60fps) | 4K (最大60fps) | 4K (最大60fps) |
カラーバリエーション | ゴールド/シルバー/スペースグレー | ゴールド/シルバー/スペースグレー | イエロー/ホワイト/コーラル/ブラック/ブルー/PRODUCT RED | ブラック/グリーン/イエロー/パープル/ホワイト/PRODUCT RED | ゴールド/スペースグレー/シルバー/ミッドナイトグリーン | ゴールド/スペースグレー/シルバー/ミッドナイトグリーン |
価格(税別) | 52,800円〜 | 62,800円〜 | 64,800円〜 | 74,800円〜 | 106,800円〜 | 119,800円〜 |
iPhone 8とiPhone 8 Plus
最後のTouch ID(指紋認証)搭載モデルです。カラバリはサイズに関係なく共通で、ゴールド/シルバー/スペースグレーがあります。
iPhone XR
定番カラーに加え、コーラル、イエロー、ブルーといったポップなカラーリングをそろえたiPhone XR。アウトカメラは一眼。ディスプレイはLiquid Retina HDと呼ばれるものを搭載していますが、以前のRetina HDとの違いは、角が丸いということだけのようです。
また、本モデルでは3D Touch(押し込んでショートカットメニューなどを表示させる操作)に対応しなくなりました。
iPhone 11
パステルカラーのラインナップが印象的。アウトカメラは広角と超広角の二眼になり、より広く風景を切り取れるようになりました。フロントカメラ(True Depthカメラ)での4K動画撮影にも対応。
また、この機種では防沫・耐水・防塵性能がIP68に対応。IP67の2倍の水深(2m)でのテストをクリアしているので、万が一のときでも安心です。
※防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。
iPhone 11 ProとiPhone 11 Pro Max
iPhoneシリーズではじめて三眼を搭載したモデルです。レンズはそれぞれ超広角、広角、望遠で、最大10倍のデジタルズーム、2倍の光学ズーム、2倍の光学ズームアウトで写真を撮れます。
防沫、耐水、防塵性能はIP68ですが、最大水深4mまで対応。Proの名にふさわしいシックなカラーリングも特徴的です。
選ぶときのポイントは?
片手操作か両手で使うか
大画面化が進むiPhoneでは、138.4×67.3×7.3mmのiPhone 8が今回紹介する6機種の中で最も小さいサイズ。これならほとんどの方が片手でも操作できますね。
女性だと手の大きな人でも、144.0×71.4×8.1mmのiPhone 11 Proがギリギリのサイズ感かもしれません。それでも、ストラップやスマホリングを装着していないと、落としてしまう可能性があります。
電車などで移動する際に、片手で操作することが多い人は、iPhone 8やiPhone 11 Pro。基本的にスマホは両手で操作する、という人であれば大きめのものを選んで、大画面の恩恵に預かるのがいいかもしれません。
本体カラーで選ぶかカメラで選ぶか
これまでのiPhoneシリーズのカラーを承継してきたiPhone 8に比べ、カラバリ豊富なのがiPhone XRとiPhone 11です。人気のPRODUCT REDやホワイト、ブラックといった定番のほか、比較的ポップなカラーをXRで、優しいパステル調のカラーを11でそろえてきています。
iPhone XRと11の大きな違いは、アウトカメラの数。XRでは広角カメラ1つだけですが、iPhone 11では広角に加え、超広角カメラも搭載しています。スマホカメラに求めることが、広い風景をまるごと切り取りたい、狭い室内を広く撮りたいというものであれば、iPhone 11をオススメします。
さらに、iPhone 11ではフロントカメラ(True Depthカメラ)でスローモーション動画を撮影可能。セルフィー×スローモーションで、これまでになかった自己表現が叶うはずです。
写真をたくさん撮りたい人は?
撮影した写真や動画をInstagramやFacebook、TikTokなどに投稿しているのであれば、たくさんのデータを保存できたほうがいいですよね。
その点、iPhone 11 ProやiPhone 11 Pro Maxなら容量が512GBの機種もあるのでどんどん撮って保存できます。しかも、幾通りも加工したものをすべて保存しておいても安心。「あ、さっきの加工した動画のほうが良かったなぁ。削除しちゃった……」という失敗も防げますよ。
また、11 Proや11 Pro MaxのディスプレイはSuper Retina XDR。シリーズを通じて発色やコントラストの高いiPhoneですが、こちらは下位モデルのLiquid Retina HDディスプレイに比べてコントラスト比、最大輝度、いずれも向上しています。
11 Proや11 Pro Maxはどちらも、本体サイズの割にディスプレイサイズが大きくなりましたし、解像度は458ppi(1インチあたりのピクセル数。数字が大きいほど表示が精細)と高精細。11 Proでは2,436×1,125ピクセル、11 Pro Maxでは2,688×1,242ピクセルと表示できる画素数も大きくなって、動画や写真の細部まで編集しやすくなりました。
iPhone 11でもできますが、4K動画の撮影中に、8MPの静止画を撮影できるようになったことも、iPhone 11 ProやiPhone 11 Proを選ぶ理由のひとつに挙げられるかもしれません。
物理ボタン必須なら?
iPhone 8を最後に、採用されなくなってしまった物理ボタン。そう、Touch IDがあるのは、今回挙げた機種の中でiPhone 8とiPhone 8 Plusだけなんです。
指紋認証のほうが好き、Face ID(顔認証)では、マスクを着ける花粉症の季節などにひと手間かかってしまう、という人であれば、iPhone 8/8 Plus以外の選択肢はなさそうです。
価格で選ぶ
最後に価格を確認してみましょう。今回ご紹介した6機種の中でiPhone 8(64GB)が、最も価格が低い52,800円(税別)。
一方で、2019年に発売された最新かつ最高スペックのiPhone 11 Pro Max(64GB)は119,800円(税別)。512GBは、なんと157,800円(税別)です。
このことから、非常に当たり前ではありますが、「初期投資がどこまでできるか」が、選ぶ基準となってくることでしょう。本記事の中で確認してきたスペックや、やりたいことなどを踏まえたうえで、価格を抑えたiPhone 8にするか、最新モデルにするかということです。
ただ、SIMフリーのiPhoneならキャリアに縛られることはありません。格安SIMを選べば、月々の運用費を安く抑えることができます。価格を考慮して欲しい機種を我慢するのではなく、長く愛着の持てそうなiPhoneを選んでも良いのではないでしょうか。
ちなみに筆者は2017年に発売されたiPhone Xを今でも愛用しています。当時、最もハイスペックなモデルを選んだおかげで、長く使い続けられているのではないかと考えています。
皆さんも「長く使い続けられる」「後悔しない」一品を見つけられるといいですね。