SNSでのコミュニケーショントラブル経験率は4~7%、若年男性で顕著- NTTドコモ調査
2025年1月24日(金)20時39分 マイナビニュース
NTTドコモ モバイル社会研究所は1月20日、15〜59歳のSNS利用者3,936人を対象に2024年2月に実施した、SNS利用におけるコミュニケーショントラブルの実態について調査結果を発表した。トラブルの経験率は全体で4〜7%にのぼり、特に若年男性でその傾向が顕著であった。
15〜59歳のSNS利用者を対象とした調査によると、SNSでのコミュニケーショントラブル(「他人を傷つけた」「批判的な書き込みを受けた」「言い合いになった」)を経験した割合は全体で4〜7%であった。男性は女性よりもトラブル経験率が高く、特に15〜24歳の男性では「言い合いになった」「批判的な書き込みを受けた」経験がそれぞれ1割を超え、他の層よりも高い割合を示した。
また、SNSトラブルを周囲で経験した人がいると答えた割合は、自身が経験した割合を上回った。性年代別の傾向としては、若年層や男性でその傾向が顕著であり、特に15〜24歳の男性では「言い合いになった」人が周囲にいる割合が2割弱に達し、他の層と比較して高いことが明らかになった。
次に、スマホの利用時間によるSNSトラブル経験の割合を年代別にみると、15〜24歳、25〜39歳、40〜59歳の各年代において、スマホの利用時間が長い群は短い群に比べて、ほとんどのトラブルで経験率が高い傾向が見られた。
トラブルのうち、「言い合いになった」に着目すると、スマホの利用時間が長い人の経験率は、15〜24歳で4ポイント、40〜59歳で3ポイント以上高い結果となった。年代を問わず、スマホの長時間利用がSNSでの「言い合いになった」経験の割合が高くなる傾向がみられた。
次に、友人との交流頻度によるSNSトラブルの割合の違いを調査し、15〜24歳、25〜39歳、40〜59歳の各年代で、交流頻度が多い群と少ない群に分けて分析した。
外食や旅行などの対面交流頻度とSNSトラブルの関係を分析した結果、友人との対面交流が多い人ほどトラブル経験率が高い傾向が見られた。対面交流頻度が多いことでSNSの利用や発信が活発化し、結果としてトラブルが発生しやすくなると考えられる。
電話やLINE、メールなどの非対面交流頻度とSNSトラブルの関係を調査した結果、若年層では非対面交流が少ない人のほうがトラブル経験率が高い傾向が見られた。一方で、年齢が上がるにつれて、非対面交流が多い人のほうがトラブル経験率が高くなる傾向が明らかになった。このことから、年齢によって友人とのデジタルな交流頻度とSNSトラブルの関係性が異なる可能性が示唆される。