ドローンハイウェイ構想に基づく実証実験を秩父で実施(動画付)

1月28日(月)8時37分 マイナビニュース

楽天、埼玉県秩父市、東京電力ベンチャーズ、ゼンリンの4者は1月25日、埼玉県秩父市の 浦山ダム〜ネイチャーランド浦山において、ドローンによる荷物配送モデルの実用化に向けた検証実験を行い、その様子をプレス向けに公開した。

今回の取り組みは、国土交通省と環境省の連携事業「平成30年度CO2排出量削減に資する過疎地域等における無人航空機を使用した配送実用化推進調査」に基づいて実施するもの。実証実験では、山間部の過疎地域等において積載率の低い非効率な輸送が行われているといった物流の課題解決に向け、ドローン物流によるCO2排出量削減効果及び費用対効果等について検証する。

今回の実験の大きな特徴は、東京電力ベンチャーズ、ゼンリンが進める「ドローンハイウェイ構想」に基づき、操縦者なしで目視外飛行による自動配送を実現する点。

「ドローンハイウェイ構想」は、東京電力ベンチャーズが管理する送電線網を「道しるべ」として、ゼンリンが三次元地図を作成。それをもとに鉄塔の20m上空に安全な空路を設定し、実際の飛行は送電線の鉄塔に設置された気象データを考慮しながら行う。

3者のそれぞれの役割は、ゼンリンが送電鉄塔の三次元化、ジオフェンスおよびモニタリングアプリの開発、東電ベンチャーズが気象観測機器の設置、楽天ドローンがドローン配送サービスを提供する。

楽天 ドローン・UGV事業部 ジェネラルマネージャー 向井秀明氏によれば、風速10m以上、雨天(小雨でも)の場合は飛行しないという。今回の実験に利用するドローンの最大積載量は2kgで、4〜5Kmの飛行が可能。ドローンには監視カメラを装着し、3Dモニタリングアプリにより、リアルタイムの風速確認を行う。また、実験を行うにあたり、周辺住民への実験実施の告知も行っている。

実証実験開催にあたり、秩父市長 久喜邦康氏は、「秩父市は87%が森林で、山間部には多くの集落が点在しており、災害時の対応はもとより、インフラ点検、有害鳥獣対策、買い物難民の対策など、ドローンの活用が期待される分野が多くある。そのため、3年前からドローンの活用対策を検討してきた。そんな中、送電線とデジタル三次元地図を活用したドローンハイウェイ構想実験が展開されている。今回は目視外による配送実証実験が行われるが、これが新たなサービスの実現に向けた一里塚になるものと期待している」と挨拶した。

また、国土交通省 物流審議官 松本年弘氏も「今回のドローンハイウェイ構想は、送電線上空を空の道として利用するもので、ドローンの荷物配送に大きく寄与する。さらに、今回の荷物配送は、国内2例目の目視外飛行でもあり重要なものだ」と実証実験の成果に期待を寄せた。

実証実験は、浦山ダムから約3km(飛行時間約10分)の距離にあるネイチャーランド浦山まで、バーベキュー用品等の配送を行うもので、バーベキュー場から、スマホアプリによって、紙ザラ、ウェットティッシュ、虫刺さされ薬の注文を受け、それをドローンで届けるという想定で行われた。ドローンは離陸ボタンを押すだけで離陸し、あとは自動で飛行。約13分で無事到着した。昨年6月の実験では、送電線の上空は飛ばなかったが、今回は送電線の上空も飛行した。

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