ベテラン店員のようなAIセルフレジを開発 モスバーガーで実証実験

2月14日(木)17時0分 財経新聞

AIセルフレジと注文画面のイメージ(図:リノシスの発表資料より)

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 飲食・小売業界向けのシステム開発を手掛けるリノシス(東京都渋谷区)とハンバーガーチェーン「モスバーガー」を展開するモスフードサービス(東京都品川区)は13日、AIセルフレジ導入の実証実験を行うと発表した。実験に使われるセルフレジは、音声で注文できるだけでなく、客の性別や年齢にあったおすすめの商品を提示するなど、ベテラン店員のような接客ができるという。

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 両社によると、AIセルフレジを導入するのは、横浜市中区のJR関内駅南口前にあるモスバーガー関内店。店内にセルフレジ機を設置し、2月15日から27日まで実証実験を行う。機械にはタッチパネル画面があり、客はパネル操作と音声で注文することができる。

 リノシスでは、店員のおもてなしをセルフレジで再現しようと、システム開発にあたり実際にモスバーガーで働く店員の接客方法を分析してモデル化。それをシステムに搭載したことで、会話をするような自然な流れで注文を聞き、客の注文があいまいなときも、客の希望に近い商品を提示することが可能になった。また、客の年齢や性別、過去の注文履歴に合わせて、おすすめの商品も提示するなど、熟練したベテラン店員のような接客ができるという。

 両社が取り組む「おもてなしのシステム化」は昨年7月、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「AIシステム共同開発支援事業」に採択された。この事業は、AIベンチャーの技術と、工場や店舗などで働く従業員らから得られるデータを組み合わせた高度なAIシステムの開発、事業化を促すのが目的で、2億円を上限に資金を助成する。

 少子高齢化によって、飲食業界では人手不足が深刻になりつつあり、人件費の高騰による収益悪化も懸念されている。リノシスは「AIがベテラン店員のような自然な接客を実現することで、人手不足の解消に貢献したい。今後は、接客のみならず、習熟度の低いスタッフの業務を補うようなシステムや、一流シェフの調理技術を再現するソフトウェアの開発にも取り組み、企業や店舗の収益性改善につなげていきたい」としている。

財経新聞

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