2030年のAIアクセラレーター市場は2023年比12.1倍の25兆円規模に、富士キメラ総研予測
2025年2月20日(木)16時31分 マイナビニュース
富士キメラ総研が発行した「2025 先端/注目半導体関連市場の現状と将来展望 市場編」によると、先端半導体デバイス14品目の市場規模は2024年が前年比35.1%増の82兆6556億円となる見込みのほか、2030年には2023年比3.2倍の194兆4037億円まで拡大することが予測されるという。
同社が先端半導体デバイスと位置付けているのは「サーバー向けCPU」、「PC向けCPU」、「GPU」、「AIアクセラレーター」、「ネットワークスイッチチップ」、「モバイル機器向けSoC」、「SSDコントローラー」、「DDIC」、「マイコン」、「DRAM(HBMは数量のみ算出)」、「NAND」、「IGBT」、「パワーMOSFET」、「イメージセンサー」の14品目で、2024年は、市場の6割強を占めるロジックや3割弱を占めるメモリーが、AIやデータセンター需要の増加を背景に好調で、ロジックの中でもサーバー向けCPUやSSDコントローラーが伸びているほか、生成AIブームを追い風にAIアクセラレーターが伸長。加えて、スマートフォン市場の回復もありイメージセンサーも好調となったことが成長の要因としている。また、今後については、2027年ごろに学習用AIサーバーへの投資ブームが一時的に収束することが予想され、併せてロジックの伸びの鈍化が懸念されるが、規模の大きいサーバー向けCPUやAIアクセラレーターの需要は増加が続くとみられるとするほか、AI活用に伴う容量の拡大ニーズによってメモリー市場も引き続き成長が続くと予想されるため、2030年には2023年比で3.2倍まで市場が拡大すると予想されるとしている。
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