格安SIMのタイプDを使ってみた|通信速度や通話品質のリアルな感想
2019年2月21日(木)13時0分 しむぐらし by BIGLOBE
月額料金がおトクな格安SIM。気になってはいるものの、実際の使い心地が気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回は、BIGLOBEモバイルのタイプD(NTTドコモ回線)を10日間使ってみた感想をまとめました。初期設定の手順をはじめ、スピードテストや音声通話テストもしているので、BIGLOBEモバイルのタイプDへ乗り換え検討中の方は必見ですよ!
「そもそもタイプDって何?」という方は、先に以下の記事を読んでみてください。
▼参考記事▼
SIMが届いたら初期設定をしよう(APN設定手順)
SIMが届いたら、まずは端末にSIMを差し込んでAPN設定をしておきましょう。
本記事では、シャープのAQUOS sense2 SH-M08(以下、「SH-M08」)を使って、操作方法を説明していきます。
※機種やOSにより操作手順が異なります。詳しくは、SIMカードと一緒に届く手順書をご確認ください。
APN設定とは、スマホでデータ通信を行うために、スマホにインターネット接続先を認識させるものです。機種により多少項目が異なりますが、「設定」>「接続」>「モバイルネットワーク」>「APN」でAPN設定を新規追加します。
APN設定の詳細はSIMカードが届いたときの書類や、公式サイトなどに記載されています。BIGLOBEモバイルで端末とSIMを一緒に購入しているなら、APN設定画面で「BIGLOBEモバイル タイプD」という項目がすでに設定済みのこともあります。設定済みであれば、それを選択するだけでOKです。
端末によっては設定を反映するために再起動が必要なこともあります。うまくいかないときは設定内容が間違っていないか確認すると同時に、SIMを入れなおしたり、端末を再起動してみてください。
▲SH-M08のSIMトレイを引き出し、SIMカードを装着。SH-M08のトレイは指で引き出せるのでSIMピンは不要。
▲SH-M08のAPN設定画面。設定の追加や変更をしたときは、最後に必ず右上のメニュー(縦の三点リーダー)で「保存」をタップする。
BIGLOBEモバイル・タイプDのつながりやすさをチェック!
格安SIMで気になるのが、インターネットのつながりやすさですよね。ここがネックになって乗り換えや新規契約をためらっている方も多いはず。
ここでは、スピードテストアプリを使用して10日間ほど朝・昼・夜の時間帯別に速度を記録しました。
スピードテストアプリでは、下りと上りの速度(Mbps)が分かります。下りの数字が大きいほどネットの閲覧や動画の視聴が快適、上りの数字が大きいほどメール送信や動画のアップロードが快適ということになります。
●BIGLOBEモバイル音声通話付き・タイプDスピードテストの概要
- 調査場所:大阪府吹田市のオフィス
- 調査機種:SH-M08
- 調査に用いたアプリ:SPEEDCHECK
- 調査対象SIM:BIGLOBEモバイル音声通話SIM(タイプD)
- 調査日時:2019年10月12日〜2019年10月21日の朝・昼・夜の時間帯
▲10月12日〜2019年10月16日のスピードテスト結果一覧
▲10月16日〜2019年10月21日のスピードテスト結果一覧
※通信速度は計測する地域や時間帯など、環境によって異なります。
アップロードの速度は比較的安定して出ているものの、ダウンロードの速度は10Mbpsに満たないことがほとんどでした。特に日祝日の昼から夜にかけて混雑しています。
これではアプリがもたついてストレスなのでは?と感じられるかもしれませんが、実際に使ってみると、個人的にはそれほど大きなストレスにはなりませんでした。
データ通信量がかかる代表例に動画視聴がありますが、たとえばYouTubeの動画視聴環境には、以下が推奨されています。
動画の解像度 | 推奨される持続的な速度 |
4K | 20 Mbps |
HD 1080p | 5 Mbps |
HD 720p | 2.5 Mbps |
SD 480p | 1.1 Mbps |
SD 360p | 0.7 Mbps |
回線が混雑する時間帯に動画を視聴する場合は、少し解像度を下げるとより視聴しやすくなります。
ゲームは少しもたつきあり!動画視聴はスムーズ
今回は、ドラゴンクエストウォーク(以下DQウォーク)やマリオカート ツアーのアプリのテスト、GYAO!での動画視聴を試してみました。DQウォークは「グラフィック簡易設定」や「バッテリーセーバー」はオフに、マリオカート ツアーは「省エネモード」をオフにしています。
DQウォークをやってみた
土曜や日曜の午前中にDQウォークをやってみたところ、戦闘などのプレイ自体に問題ないものの、目的地設定のため地図表示するところで、全体を表示するまでに10秒以上かかることがありました。とはいっても、近隣の目的地一覧は表示されますのでプレイにそれほど支障はありません。
BIGLOBEモバイルのタイプA(au回線)も同様で、両者を比較するとタイプDのドコモ回線の方がやや早く表示できました。
平日朝や昼にも試してみましたが、プレイ自体に影響はありませんでした。100MBを超えるゲームデータのダウンロードには、少し時間がかかることがありました。
マリオカート ツアーをやってみた
土曜夜や日曜朝にマリオカート ツアーをやってみたところ、プレイは問題ありませんが、ゲームデータのダウンロードには時間がかかり、途中で止まったり、画面が切り替わるときにややもたついたりすることがありました。
全体的に、BIGLOBEモバイルのタイプD(ドコモ回線)よりもタイプAのau回線の方がスムーズに表示できました。
GYAO!で動画視聴してみた
平日や土日に、GYAO!で高画質に設定した動画を視聴しましたが、時間帯に左右されることなくスムーズに再生でき、特にストレスは感じませんでした。
以上のとおり、単純にゲームや動画視聴をする分には問題ありませんが、まとまったゲームデータをダウンロードしたり、アプリのアップデート更新をしたりするのは、Wi-Fi環境で行うのがよさそうですね。
通話はクリアで快適!「BIGLOBEでんわ」で通話料半額に
音声通話については、「BIGLOBEでんわ」という通話アプリを使用してテストを行いました。「BIGLOBEでんわ」は、BIGLOBEモバイル契約者専用の無料アプリで、通話料半額(国内通話30秒9円/税別)で利用できます。もちろん番号もそのままなので、アプリを使っていつも通り発信するだけです。
通話テストは「BIGLOBEでんわ」からキャリアスマホ、固定電話、050などからはじまるIP電話アプリの3つの接続先でテストをしました。
音声品質は、いずれもクリアな音質ですし、遅延や雑音などもなく快適です。また、相手の着信表示にも「非通知」などではなく、自分の番号がそのまま表示されます。
BIGLOBEモバイルを使っているなら「BIGLOBEでんわ」を使わない手はありませんね!
BIGLOBEモバイルの音声通話SIM(タイプD)は通話もネットも使える!
住んでいる地域や使用する時間帯で通信速度には変動がありますが、BIGLOBEモバイルの音声通話SIM(タイプD)でもゲームや動画視聴をはじめ、通話も大きな問題なく使うことができました。
格安SIMの場合は、回線が混雑する時間帯があることを認識した上で、Wi-Fiの活用など上手に付き合うことで、よりおトクにより快適にインターネットを楽しむことをオススメします。ドコモ回線の格安SIMを検討中であれば、ぜひ参考にしてみてくださいね!
※本記事の情報は、2019年11月5日現在の情報です。