エルピーダ元社長の坂本幸雄氏が死去、多数の台湾・中国メディアでも報道

2024年2月27日(火)16時18分 マイナビニュース

日本半導体産業のゴッドファザー(中国語で教父)であり、エルピーダメモリ(現マイクロンメモリジャパン)の代表取締役社長を務めた坂本幸雄氏が、2月14日に心筋梗塞のために76歳で死去した。この死去について、日本での報道よりも早く多数の台湾メディアが2月22日付で一斉に報じた。
また複数の中国メディアが23日以降、台湾発の情報として同氏の死亡記事を掲載し始めているが、記事内容は台湾のものとほぼ同じであるが、百度(バイドゥ)などの中国の検索サイトには同氏の業績を紹介するビデオなども掲載されている。
海外紙、特に中国紙の多くが坂本氏は、日本体育大学を卒業後、米Texas Instrumentsの日本法人に入社し、その後、エルピーダの社長を務めたこと、ならびにエルピーダを退いた後、中国深セン市に2022年に設立された深セン市昇維旭技術有限公司(SwaySure Technology)の最高戦略責任者(CSO)に就任するまでの経歴などを紹介している。
SwaySureは現在、深セン市内に巨大なDRAM工場を建設中であり、Huaweiが第三者名義で巨額投資していることが米国側の調査で明らかになっている。また、東京・大手町に日本オフィスを開設しており、代表メッセージとして坂本氏の紹介を行っていたが、2024年2月27日時点で当該Webサイトはパスワードを入力してログインが求められる画面以外に表示されない状況となっている。
また、海外各紙ともに坂本氏の人柄についても言及しており、「保守的な日本の半導体業界においては特異なもので、彼の大胆な性格は伝統的な日本の感覚ではまったく型破りであると評されたが、その型破りの手腕によりエルピーダを1年で黒字化した」といったエピソードなども紹介している。
さらには、坂本氏がTSMCの非先端プロセスを採用した半導体工場の熊本への日本政府による誘致についての見解として、日本企業の合併・統合による日本のメリットを活かす方向での政府による先端工場への資金面での支援などを進めることで、日本の半導体産業の優位性や影響力を維持し続けることができるとする同氏独自の主張も伝える記事も見受けられている。

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